早くもシーズンの約3分の1を消化したセリエAの2024-25シーズン。今季のスクデット争い及び上位争いは、同リーグの長い歴史を見ても最も熾烈な戦いになるかもしれない。
前人未到のセリエA9連覇を成し遂げたユヴェントスの一強時代に終止符が打たれて以降、2020-21シーズンはインテル、2021-22シーズンはミラン、2022-23シーズンはナポリ、2023-24シーズンはインテルがスクデットを獲得。王者はシーズンごとに入れ替わり、連覇を成し遂げたクラブはない。セリエAはまさに「大混戦時代」と言っても過言ではないのではないか。そして、今季はそれを象徴するかのような出来事が起こっている。
試合終了間際の劇的ゴールでミランが制したミラノダービー(第5節、1-2)、壮絶な打ち合いとなったインテルとユヴェントスによるイタリアダービー(第9節、4-4)、第7節から6連勝中で勢いに乗るアタランタやフィオレンティーナなど……今季もセリエAは序盤戦から見どころが多くあった。そんな中で、第12節終了時点での上位争いがこれまで以上に拮抗。首位に君臨するナポリが26ポイント、そしてアタランタ、フィオレンティーナ、インテル、ラツィオと続いていくのだが、この4チームは25ポイントで勝ち点が並んでいる。また、6位につけているユヴェントスもここまで24ポイントを積み上げており、なんと上位6チームの勝ち点差が2ポイント以内の大激戦となっているのだ。
データサイト『opta』によると、セリエA第12節終了時点で上位6チームの勝ち点が2ポイント差以内となるのは、1983-84シーズン(当時は2ポイント差以内に7クラブ)以来とのことだ。3ポイント制になった1994-95シーズン以降では、初めての出来事だという。
また、これを取り上げたスペイン『MUNDO DEPORTIVO』は「代表にとって良いことだよ。素晴らしいサッカーと素晴らしい試合が続く素晴らしいシーズン。この競争力の向上は誰にとっても良いことだね」と述べたルチアーノ・スパレッティ現イタリア代表監督のコメントともに「セリエAでこんなことは起こったことがない」などと伝えている。
今の大会方式よりも差が生まれづらかったであろう2ポイント制時代ですらなかなか起こり得なかった出来事が、今季のセリエAでは起こっている。今後も激戦が繰り広げられ、史上最高クラスのスクデット争い・上位争いが見られることを期待したい。
PCMAX
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