[画像] FA権行使の阪神・大山が会見「他球団からの評価を聞きたいのが1番の決断理由」 藤川監督とは電話で連絡「しっかりと考えたい」

 阪神の大山悠輔内野手(29)が13日、西宮市内で取材に応じ、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した。

 大山は「8年間やってきて、今、自分が他球団の方からどういう風に思ってもらえているか。どういう風に評価されているのかなっていうのを聞いてみたいとずっと思っていたので。それを聞ける1つのタイミングでもありますし。他球団からの評価を聞きたいのが1番の決断理由かなと思います」と胸中を明かした。

 球団から残留要請があったことを明かした上で「残ってほしいという言葉もいただきましたし。いろいろ話をさせていただいている中で、その思い、気持ちも伝わってきましたし。本当に感謝していますし。やっぱり個人として評価を聞いた上でしっかり悩んで決断したいという気持ちがあったので、行使をさせていただきました」と話した。

 藤川監督とは電話で連絡。「監督と話をしました。いろいろなお話をさせていただきましたし、それを含めてしっかりと考えたいと思います」とした。

 8年間応援してくれた阪神ファンへ向けての思いを問われると「たくさん成長させていただきましたし。毎日、あれだけ甲子園が満員になって。あれだけの人たちの前で野球ができるっていうことは本当に幸せなことだと思いますし。その幸せだったり、ありがたみっていうのは毎日毎日、感じてプレーしていたので。その辺の感謝もありますし。これから決断するにあたって、いろいろあると思うので。全てが決まった時にしっかりご報告できればと思います」と話した。

 大山は白鷗大から2016年度ドラフト1位で入団。昨季は「4番・一塁」として日本シリーズまでの公式戦全153試合に先発出場し、38年ぶりとなる日本一に貢献した。また、自身初の打撃タイトルとなる最高出塁率に加え、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞も初受賞。チームの中心選手として欠かせない存在になっている。

 今後は、14日にFA宣言選手として公示され、15日から他球団との交渉が可能となる。今季の推定年俸2億8000万円はチーム上位3人に入るAランク。獲得すれば金銭補償か人的補償+金銭補償が必要となる。