[画像] 私生活の盗撮…心痛める人気チア 無視できない影響力「間違えるとすぐに話題に」

統一ライオンズの人気チア・スーチー(瑟七)は歌にも挑戦

 台湾プロ野球を盛り上げるチアたちは、国際大会などを通じて徐々に注目度を高めている。多くはタレント業にも励み、アイドル並みの羨望の眼差しが注がれる。統一ライオンズのチア「Uni-Girls」のメンバー、スーチー(瑟七)も人気チアのひとり。活動を後押ししてくれるファンの存在に感謝しつつ、加熱ぶりゆえに心を痛めていることもあるという。

 スーチーは、昨年11月に東京ドームで行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」で、台湾代表チア「クラシックガールズ」に選出され来日。スタンドから大会を盛り上げた。台湾ではどんどん活動の幅を広げており、今年には歌手デビューも果たした。

 父と兄が大の野球好きで、幼少期から家族で試合を見に行くなど、野球は身近な存在だった。自身はダンスに熱中し、大学時代には友人とパフォーマンスを披露することもあった。そんな中、大学の先輩から「野球チームのチアのオーディションがあるよ」と教えてもらったことがきっかけで、2020年から「Uni-Girls」の一員になった。

 チア5年目。歌手デビューには「歌うことは好きですけど、自信はないです」と本音も。歌唱力は日々特訓中。音楽が聞こえづらいイベントで歌わなければいけないことがあるなど、緊張の場面も多い。「ソロデビューのために歌の授業を受けましたが、仕事が忙しくて思うように準備ができませんでした」と悔しさがのぞく。

SNSの発信に変化も「発言するときは気をつけています」

 チアや歌手活動のほか、テレビCMにも出演。メディアなどに露出する機会が増えたのは、応援してくれるファンあってのこと。一方で、私生活も注目されるようになり、困っていることもある。

「球場でチームを応援するチアの活動はとても楽しいのですが、プライベートは分けたいです。ファンの方は、私たちのプライベートも知りたいと思いますが、外を歩いているときにスマホのカメラがこちらを向いているときがあります。自分が知らない時にこっそり写真を撮られると、やっぱり嫌な気持ちになります」

 周囲の視線が集まる立場となり、SNSでの発信の仕方も変わった。「自分はとても開放的な性格ですが、発言するときは気をつけています。何かを間違えるとすぐに話題になってしまいます」。影響力は小さくない。今まではあまり気にすることなく動画をアップしていたが、今はしっかり内容を確認し、気になる点があれば投稿しないようにしている。

 自身のインスタグラムのフォロワーは15万人間近。日本に何度も訪れているという25歳は、インスタ映えする異国の街がお気に入りだ。

「日本は街も建物もすごくきれいで、どこでも雑誌みたいな写真が撮れます。仕事で東京や大阪、高知にも行きましたが、自分で日本の面白いところを調べて一人旅をしてみたいです。メンバーのフェイチー(斐棋)さんが、日本に旅行に行っていろいろな動画を撮っています。それがとても面白いので、自分も挑戦したいです」

 公私ともに注目され、多忙さは増すばかり。様々な挑戦を重ねながら、自らの魅力に磨きをかけていく。(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)