「連続写真を見るのが大好き」という市原建彦は、とくに“フェースの向き”をチェックしてスイングを研究し、レッスンにも活用しているという。
「フェース向きにはスイングと球筋がよくなるヒントが隠されています。それをマネることで上達を目指しましょう!」(市原)
フォローのフェース向き❷
「返す度合い」&「ヘッドの高さ」で球筋を習得
連続写真はアドレスからフィニッシュまで並んでいますが、僕は逆から見ていくのが好きです。理由は、フォローを見ると球筋がわかる。その球筋を打つためにこの動きをしているのだと、逆再生で見るとスイング分析がしやすくなるのです。
フォローでチェックするのは、クラブが肩口から出てくるあたり。このポジションでのフェース向きとヘッドの位置と高さを見ると、ストレート、フェード、ドローの球筋が判断できますが、その形を作るためにはその前のコマ、前の前のコマと逆再生で見ていくと、どんな軌道や動きで振っていけば意図した球筋が打てるのかがわかります。
これは、球筋を変えたい、持ち球のレベルを上げたいという人に役立つ見方とマネ方。フェースを返す度合いとヘッドの位置と高さを参考にしてください。
原 英莉花
球筋はほぼストレート。スクエアなフェース向きをキープしつつ、インパクト後はヘッドを返し、インサイド・インの軌道で振り抜いている
渡邉彩香
ストレートな球筋のフォローよりもフェースを返す度合いが少なく、アウトサイド・イン気味の軌道なのでヘッドは左の低い位置に抜けていく
櫻井心那
インサイド・アウト軌道なので、ストレートやフェードよりもヘッドが右側の高い位置に抜けていく。フェースの返し方も一番大きい
フォローの位置を決めて球筋を打ち分ける
フォローでヘッドを振り抜く高さと位置を事前に決めて、そこを目指して振っていくと軌道にも変化が現れる。
ヘッドを左の低い位置へ振り抜くとアウトサイド・イン軌道になりフェード。高く右寄りに振り抜くとインサイド・アウト軌道でドローが打てる。
フェースを返す度合いも軌道とリンクし、アウトに振り抜くとフェースの返りも自然に大きくなる
いかがでしたか? ぜひ各プロの動きを参考に、練習してみてくださいね。
原 英莉花
渡邉彩香
櫻井心那
レッスン=市原建彦
●いちはら・たつひこ/1978年生まれ、神奈川県出身。1996年世界ジュニアゴルフ選手権優勝。2006年アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアル優勝で国内レギュラーツアー1勝。現在はミニツアーの開催やメディアでの試打解説やレッスンで活躍中。
写真=田中宏幸、ゲーリー小林、田中安啓、相田克己
協力=エースゴルフクラブ 千葉
撮影トーナメント=パナソニックオープンレディス、ワールドレディスサロンパスカップ