大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第5週GAME1が9日(土)に行われ、YKK体育館にてKUROBEアクアフェアリーズとアランマーレ山形が対戦した。
KUROBEのホームで行われる第5週は、10月26日の岡山シーガルズ戦でストレート勝利を収めたものの、ここまで1勝7敗のKUROBEと、SVリーグ女子開幕以降、未だ勝利がないA山形のここまで苦しい戦いが続くチーム同士の対戦となった。
KUROBEはアウトサイドヒッター(OH)に住田帆志乃とドイツ出身のレーナ・シュティグロート、ミドルブロッカー(MB)に山口真季と中山夏菜子、セッター(S)に安田美南、オポジット(OP)のポジションに浮島杏加子、リベロ(L)に依田茉衣子をスタメンに起用。今季入団し、ここまで出場機会の多かったオランダ出身のアイリス・ショールテンはベンチスタートとなった。
対するA山形はOHに木村友里とタイ出身のドンポーン・シンポー、MBに伊藤摩耶と佐藤菜々美、Sに石盛めるも、OPにウクライナ出身のオレクサンドラ・ビチェンコ、Lに工藤真帆をスタメンに起用し、今季定番のメンバー選出で挑んだ。
女子バレーの持ち味である長いラリーから始まった第1セットは、KUROBEがサーブやディフェンスを起点にMBの山口を積極的に使った攻撃で、先行する入りとなった。A山形が点差を縮めて入った中盤、石盛のサーブを起点にブレイクし、A山形が同点に追いつくとKUROBEにアウトオブポジションの反則が取られ、逆転に成功する。佐藤にサービスエースも飛び出し、流れを引き寄せたA山形はMBを交えた攻撃で得点を重ね、リードを保ったまま終盤に突入する。KUROBEも選手交代で流れを変えようと試みるものの、ブロックやサーブが光ったA山形が勢いそのまま第1セットを先取する。
KUROBEがOHを住田から古市梨乃に変更し始まった第2セットもKUROBEが先にリードを奪うが、プッシュなど緩急をつけた攻撃やビチェンコのサーブを起点にA山形が同点に追いつくという序盤の展開となった。一進一退の攻防で入った中盤、KUROBEが途中交代のショールテンやシュティグロートの得点で再びリードを奪うも、すかさずA山形がLの工藤を中心とした好ディグから得点し、同点に追いつく。さらに、長いラリーを制し、逆転に成功したA山形は途中交代のルーキー川釣奈津のサーブを軸に勢いを増す。終盤も流れは変わらずA山形が第2セットを連取する。
第3セットはプッシュや相手ブロックを利用したテクニカルなプレーで得点するA山形がリードする入りとなった。中盤、KUROBEも安田のサービスエースやシュティグロートのブロックなどで点差を詰め、逆転の機会を伺うが、途中交代のインディグウェシンディ千想夢が2連続サービスエースを決めたA山形が勢い付き、点差を広げる。終盤、KUROBEも古市を中心とした攻撃で食い下がり、A山形にマッチポイントを握られながらも粘ったが、最後はインディグウェのクイックが決まったA山形が第3セットを取り切り、ストレート勝利を収めた。
セット序盤はKUROBEにリードを許し、その後も一進一退の攻防が続く中、終盤にかけてサーブやブロックで流れを掴んだA山形が、昨季のV.LEAGUE DIVISION1 WOMENにて1勝も出来なかったところから今季初勝利を挙げる結果となった。次戦のGAME2は10日(日)に同じくKUROBEのホームで行われる。
■試合結果
KUROBEアクアフェアリーズ 0ー3 アランマーレ山形
第1セット 19―25
第2セット 21―25
第3セット 23―25