与野党は8日、衆院議院運営委員会に代わる各派協議会で、人事の割り振りや特別国会の日程を決めた。憲法審査会長は自民党に代わって立憲民主党が担うことで合意。立民は枝野幸男元代表を充てる方針を固めた。衆院議長は自民の額賀福志郎氏が続投し、副議長には立民の玄葉光一郎氏が就くことを確認した。
枝野氏は9月の党代表選で、自衛隊明記や緊急事態条項の創設に反対の立場を示した。自民などが目指す憲法改正に向けた議論に影響する可能性がある。
17ある常任委員長ポストは自民9、立民5、日本維新の会、公明、国民民主各党がそれぞれ1となり、自民、立民両党が7日に合意した配分と比べ、自民が一つ増やした。立民は選択的夫婦別姓の議論を進めるため、法務委員長を要求。代わりに、外務、国土交通の両委員長を自民に渡した。
立民は法務に西村智奈美氏、国家基本政策に泉健太氏、予算に安住淳氏をそれぞれ委員長に充てる方針を決めた。
野党は環境、安全保障、決算行政監視、懲罰の各委員長ポストを確保。特別委員長は政治改革、沖縄・北方問題、拉致問題、消費者問題の4ポストを担う。
特別国会の会期は11日から4日間で合意。11日は正副議長の選出、首相指名選挙を行う。石破茂首相(自民総裁)が第103代首相に選ばれる見通しだ。開会式は14日に開く。