映画『スター・ウォーズ』シリーズに新たな3部作が誕生することになりそうだ。ルーカスフィルムが『デッドプール』や『X-MEN』シリーズのサイモン・キンバーグと契約を結び、キンバーグが3作の脚本を執筆してプロデュースすることになったとDeadlineなどが報じた。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)で完結を迎えたスカイウォーカー・サーガ(エピソード1〜9)に続く「エピソード10〜12」となるという情報もあるようだが、内部関係者はこれを否定。スカイウォーカー・サーガではなく、新たなサーガを始めるとしている。ルーカスフィルムとディズニーはコメントしていない。
キンバーグはこれまでに『Mr.&Mrs.スミス』『シャーロック・ホームズ』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』『X-MEN:フューチャー&パスト』『X-MEN:アポカリプス』などの脚本を執筆し、『X-MEN:ダーク・フェニックス』では監督も務めた人物。『X-MEN』シリーズ、『デッドプール』シリーズ、『オリエント急行殺人事件』シリーズなどフランチャイズのプロデュース経験も豊富だ。
また、アニメーションシリーズ「スター・ウォーズ 反乱者たち」の共同クリエイターであるほか、続3部作の幕開けを飾ったエピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でコンサルタントを務めるなど『スター・ウォーズ』との関係は深い。ちなみに『スター・ウォーズ』と双璧をなすSFシリーズ『スター・トレック』の新作も、今後プロデュースすることになっている。
なお、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』後の新たな3部作を作るという試みはこれが初めてではない。2017年には『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が新たな3部作の舵取りをすると発表されたが、長らく保留状態となっている。スケジュールの問題だといい、ジョンソン監督は完全には諦めてはいないよう。また、2018年にはドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のクリエイターコンビ、デヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスが新たな3部作を手掛けると発表されたが、翌年、ルーカスフィルムと袂を分かつことになっていた。
2019年の『スカイウォーカーの夜明け』以来となる『スター・ウォーズ』映画では、正式発表されているものは4作ある。先陣を切って2026年5月22日に全米公開されるのが、ジョン・ファヴロー監督作『ザ・マンダロリアン&グローグー(原題) / The Mandalorian & Grogu』。ジェダイマスターとなったレイ(デイジー・リドリー)が再建する新たなジェダイ・オーダーを描くシャルミーン・ウベード=チナーイ監督作、新共和国時代を舞台に「マンダロリアン」「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」といった実写ドラマシリーズで語られてきた物語のフィナーレを描くデイヴ・フィローニ監督作、“ジェダイの夜明け”に焦点を絞ったジェームズ・マンゴールド監督作が控えている。
ルーカスフィルムはどの作品かは伏せているが、2026年12月18日と2027年12月17日にそれぞれ『スター・ウォーズ』の新作映画を全米公開すると発表済みだ。(編集部・市川遥)