[画像] 阪神・才木 開幕投手に名乗り!26歳誕生日の誓い 今季勝ち頭エースの自覚「そういう立場になりたい」 侍チェコ戦へ気合

 阪神の才木浩人投手(26)が7日、バンテリンドームナゴヤで行われた、国際大会「ラグザス presents 第3回 プレミア12」(11月10日開幕)に向けた日本代表侍ジャパンの希望者による投手練習に参加。この日26歳の誕生日を迎えた右腕は、来季の開幕投手を熱望した。2年連続開幕投手を務めた青柳が米大リーグに挑戦することを表明。今季13勝とチームの勝ち頭が後を継ぐ大役に名乗りを上げた。

 才木がマウンドで投球を終えると、ビジョンにポップな「HAPPY BIRTHDAY!!」の文字が躍り、バースデーソングが鳴り響いた。チームメートらからのサプライズに「びっくりしました。ありがたいです」と笑みがはじける。

 「野球人としても、人としても、より一層成長できるように。アラサーに片足突っ込んだんで(笑)」。“才木節”で26歳の決意を語った。前日には来季のセ・リーグ全日程が発表された。阪神は3月28日にマツダスタジアムで広島と開幕戦を迎える。野球人として成長−才木はその証明ともいえる大役を熱望した。

 「開幕戦っすか。投げさせてもらったらっていう感じですけど。いや、投げたいっすね」

 “自覚”が芽生えた出来事があった。昨季から2年連続で開幕投手を務めた青柳が、今オフにポスティングシステムを利用して米大リーグへの挑戦を表明した。「そういうところに挑戦するのはすごいこと。応援することしかできないけど、向こうでも結果出せるように頑張ってほしい」とエールを送った。ともに先発ローテを担った先輩から学んだ練習への姿勢、調整法などは才木にとっての財産。「下に伝えていけるように」と継承を誓うとともに、決意を新たにした。

 「年齢も年齢ですし、チームの中心として活躍できるように頑張っていきたい。僕だけじゃなくて、同い年の村上とか佐藤輝とかが中心になっていければ、どんどん強くなるのかなと」

 実はプロ2年目、6勝を挙げた18年のオフにも「チャンスがあるなら開幕投手も…」と狙っていた。ただ今は立場も違う。今季はチームトップの13勝を挙げる大車輪の活躍を見せ、筆頭候補と言っても過言ではない。

 「開幕を任されるのって、そういう立場の選手だと思う。そういう立場になりたい。任されたらしっかり投げたい」。9年目を迎える来季。青柳の後を継ぎ、チームの大黒柱となる意味でも開幕投手をつかみ取りたい。

 侍では9、10日の強化試合・チェコ戦(バンテリン)のどちらかで2番手として登板する予定。高めだというバンテリンのマウンドから34球を投じ、「いい感じに投げられた」とうなずいた。そしてかねての目標も改めて口にした。「誕生日の月に世界一になれたらすごいうれしいなと思うので、そこを目指していいスタートを切れるように」。世界一を導く活躍で、来季の大役も射止める。