――そのようなエラーをネタにSNSに注力されているわけですが、どこから着手されましたか?

G.G.佐藤:最初にX(旧Twitter)でネタを投稿したらけっこう反応がよかったので、InstagramTikTokでも同じような投稿をし始めました。

Xに最初に投稿した画像は、朝食でパンを食べていて落としてただけのものだったんですが、めちゃくちゃバズって。「(ボールだけでなく)パンも落としてるのかよっ!」って総ツッコミが入ったんです(笑)。いろいろなコメントはありましたが、結果的にフォロワーはかなり増えました。

――どんなコメントが寄せられていましたか?

G.G.佐藤:8割は好意的で2割は「ネタにしてんじゃねーよ」という声。今は割合が9:1の感覚ですが、1割の中に「擦ってんじゃねーよ」っていう声なんかがあったり…。でも否定的な声が出てきてこそ本物だと思っているので。3〜4割出てきたら、それこそ本物じゃないですか。

◆TikTokに注力しているプロ野球OBの椅子を狙った

G.G.佐藤:それとSNSは一人でやったらダメですね、特にXは。僕は基本的にチームでSNSをやっているんです。例えば酔っている時に勢いで投稿してしまうのは危険ですし、一人ではやらないようにしています。

――チームのメンバーはSNSに強い方々なんですか?

G.G.佐藤:はい。チームで企画を考えることが多いですね。言葉をはき違えると炎上してしまったりするので、言いまわしを相談することもありますし、心強いですよ。最終的に投稿するのは自分ですけどね。

――TikTokは「エラーするG.G.佐藤 」という“攻めた”名前でされていますね。

G.G.佐藤:変えた方がいいかなと思っていますが、今のところは(笑)。擦りすぎかなと思ったりもしますし、過去だけで勝負するのではなく、未来で勝負できるようにもなりたいと思っているので。

それと、YouTubeやInstagramに力を入れているプロ野球OBは多いですが、TikTokに注力しているOBはいないと思うんです。椅子が空いているなら座りたいなと思って頑張ってやっています。

◆秋田の男子高校生からも声をかけられるようになった

――ユニークなネタの動画が多いなか最も再生されているのが、G.G.佐藤さんがアメリカで体験された打撃コーチとのエピソード。リードマネジメントがテーマのシビアなお話ですね。

G.G.佐藤:自己啓発系のネタが伸びることが最近わかってきて。野球ネタだとやっぱり野球ファンにしか響かないんでしょうね。

その一方で自己啓発系はリーチできる層が幅広いじゃないですか。そういうこともあって、今後はこれまでとは違う層も意識していこうかなと思っています。自虐ネタにこだわっているわけではないですし、とにかく多くの人々に勇気を与えたいなと。「勇気をもらえました」と言ってもらえるのが一番の喜びなので。

それと、TikTokは他のSNSと比べて若年層が多いですね。この前秋田に行った時に男子高校生に声をかけられましたし、街中で若い子に声をかけられる率が以前より高くなりました。

――プロ野球OBの里崎智也さんをいじるネタも多いですね。

G.G.佐藤:里崎さんネタを好きな方が多いので(笑)。里崎さんとG.G.佐藤が絡むっていう塩梅がちょうどいいんじゃないですか。それと、里崎さんは先輩なのですがいじっても怒らないので。もちろん、相手を落とすようないじり方はしないように心がけていますよ。

お会いすると「あの動画はいいね」とか必ず言ってきますし、僕のSNSをかなりチェックしていると思います。自分にメリットがあることが好きな方なので、僕がいじることによって美味しいと思ってるんじゃないですか(笑)。

◆「人を残す」ことにチャレンジしていきたい