[画像] NewJeansの「iPhone使用パフォ」で物議…韓国地上波の音楽番組に処分「不適切な広告効果与えた」

iPhoneを使用したK-POPガールズグループNewJeansのパフォーマンスを放送した韓国地上波の音楽番組に重懲戒が下された。

【画像】問題のNewJeans「iPhone使用パフォ」

韓国の放送通信審議委員会(以下、委員会)は11月4日、「生放送中にガールズグループの携帯電話広告シーンを繰り返し露出した『人気歌謡』に注意」と題した報道資料で、SBSの音楽番組『人気歌謡』に法的制裁である「注意」処分を議決したことを発表した。

委員会は法的制裁を加えた理由について、「生放送の音楽番組のステージで、特定のスマートフォンの商品の広告モデルであるガールズグループ(NewJeans)が、広告シーンを連想させるような動作を何度も繰り返す場面を放送し、不適切な広告効果を与えた」と伝えている。

NewJeansは昨年7月30日に放送された『人気歌謡』で、2nd EPアルバム『Get Up』のタイトル曲『ETA』を披露した際、iPhone 14 Proを使用したパフォーマンスを披露した。

『ETA』はミュージックビデオがiPhone 14 Proで撮影されたことで注目を集めた楽曲であり、同製品のCMソングとしても使用されていた。そんななか、地上波の生放送でも製品を実際に使ったことで一部から指摘を受けた。ちなみに、NewJeansの『ETA』披露直後には、iPhone 14 ProのCMが送出されていた。

なお、委員会は詳細に、以下の要素が「放送審議に関する規定」第46条(広告効果)第1項第3号、第2項第3号に適用されると伝えている。

「生放送で行われたNewJeansの『ETA』のステージの最後に、メンバーたちがスマートフォンでお互いに撮影するパフォーマンスを披露しながら、最後のサビ部分でハニがスマートフォンを取り出し、自身の顔を自撮りで撮影した後、ほかのメンバーたちのパフォーマンスを撮影し、スマートフォンで撮影されたメンバーたちのカメラカット(ハニ、ヘリン、ミンジの順)を画面全面で見せる場面」

「スマートフォンを渡されたミンジが自身の顔を自撮りで撮影した後、ほかのメンバーたちのパフォーマンスを撮影し、同スマートフォンで撮影されたメンバーたちのカメラカット(ミンジ、ヘイン、ダニエルの順)を画面全面で見せる場面」

「パフォーマンスを終えた後、スマートフォンを持ったミンジを中心にメンバー全員がスマートフォンのカメラを凝視しながらエンディングポーズを取り、エンディングポーズのカメラカットを画面全面で見せる場面」

(写真提供=OSEN)NewJeans

SBS側は「ミュージックビデオのコンセプトを活用した演出方法はありふれたものだったので、スマートフォンの露出隠しなどにとても気を使った。ただ、ミュージックビデオが広告として送出されているという点は認識できなかった」とし、「視聴者が誤解した部分に対して改めて謝罪し、内部統制のきっかけにする」と伝えた。なお、同番組の放送終了後、番組の演出を担当したプロデューサーは交代となったという。

一方、委員会のリュ・ヒリム委員長は、「ミュージックビデオと同様の振り付けで、スマートフォンの撮影画面が出てくることになれば、広告と誤認しない視聴者がいるのだろうか」と指摘し、再発防止を呼び掛けていた。

◇NewJeans プロフィール

2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。