洪水で多くの犠牲者が出たスペインでは、被災地を訪問した国王夫妻に怒りの矛先が向けられ、泥を投げつける騒ぎに発展しました。
フェリペ国王夫妻は3日、10月29日に発生した豪雨と、その後の洪水で200人以上が死亡したスペイン東部のバレンシア州を訪問しました。ところが、警報の発令が大幅に遅れるなど、当局の初動に不満を募らせた市民らは国王に泥を投げつけたり、「人殺し」や「帰れ」などとシュプレヒコールを上げたりするなどして現場は一時騒然となりました。
現地メディアによりますと、国王と王妃は泥を投げられながらも被災者との対話を続けましたが、視察に同行していたサンチェス首相は先に現場を離れ、無事だったということです。
救助隊の捜索はまだ続いていますが、これまでに少なくとも214人が死亡しています。(ANNニュース)