新疆ウイグル自治区ジュンガル盆地にある準東露天炭鉱。(動画のスクリーンショット、ウルムチ=新華社記者/白志強)
【新華社ウルムチ10月30日】中国新疆ウイグル自治区自然資源庁はこのほど、同自治区が1〜9月に行った部(国務院直属機関)・省(自治区・直轄市)級の入札方式による探鉱権譲渡数は163件で、収益は前年同期比45.4%増の175億9900万元(1元=約21円)に上ったと発表した。主な鉱種は石炭、石油、天然ガス、金、銅、リチウムなどだった。
同自治区は今年に入って以降、資源や地理的な優位性を踏まえ、戦略的鉱物と商品(コモディティー)鉱物を中心に、資源開発を加速させ、エネルギー・資源の探査・採掘と生産拡大に取り組んだ。自然資源庁鉱業権管理処の高戦新(こう・せんしん)処長は、入札方式による譲渡に参加する企業数の倍増、プレミアム(鉱物資源を生産する機会を得るために費やされた価値)の高い取引が多いという特徴が見られたと紹介。いくつかの区画では入札が500回を超え、単一区画の最多入札回数は1432回に上ったと述べた。
鉱種がそろい、埋蔵量が多く、鉱物探査の将来性が期待される新疆では、各種鉱物の発見数が153種類で全国の88%、確認可採資源数が103種類で63%をそれぞれ占める。鉱物資源77種の確認可採埋蔵量が全国上位10位に入り、石油、天然ガス、石炭、鉄、銅、ニッケル、鉛、亜鉛などの重要鉱物や世界規模の鉱床を含む。今年新たに競売人となった企業は69社あり、うち56社が現地企業で、13社は自治区外の企業だった。
同自治区は現在、銅、金、鉛・亜鉛、石炭の探鉱権の入札を行っている。10〜12月には、石油・天然ガス、石炭、リチウム、銅、鉄、金、フローライト(蛍石)、カリ岩塩などの重要鉱物の探鉱権も譲渡する計画で、譲渡数は前年を超える見通しとなる。