【上海、ソウル時事】韓国メディアは29日、中国安徽省合肥市に住む50代の韓国人男性がスパイ容疑で逮捕されたと報じた。中国は昨年に反スパイ法を改正。その後に同法違反で韓国人が逮捕されたのは初めて。
この韓国人は昨年末に拘束された。その後、中国検察当局が事件を引き継ぎ、今年5月に反スパイ法違反容疑で逮捕した。中国の半導体企業に勤めており、韓国側に関連情報を流出した疑いが持たれているという。
中国外務省の林剣副報道局長は記者会見で、スパイ容疑で逮捕した事実を認め「法に従い犯罪行為を捜査する」と強調。ただ、具体的な被疑事実は公表しなかった。
韓国外務省報道官は29日の会見で「政府は事件の認知直後から必要な領事支援を提供している」と述べるにとどめた。