[画像] この秋一番の冷え込み、「咳が止まらない」患者増える 長い猛暑で自律神経の乱れも影響か

メ~テレ(名古屋テレビ)

せきの症状を訴える人が増えているようです。その原因は、急激な気温の変化です。

「急に冷え込んでびっくりしています」(京都から高山に来た観光客)

寒冷前線が通過した影響で、東海地方は20日、この秋一番の冷え込みとなり、岐阜県高山市の最低気温は6.7℃となりました。

市内にある陣屋前に並ぶ朝市では、リンゴやキノコなどの秋の味覚が並んでいました。

店の人も観光客も温かい格好で、買い物のやり取りを楽しんでいました。

「手袋が欲しいくらい寒いです」(兵庫からの観光客)

一緒に旅行を楽しむ愛犬も、冬服に。

「持ってきて良かったです、服。寒がりなので」(兵庫からの観光客)

岐阜・石川県境では紅葉が見頃に

冷え込みが強くなると期待が膨らむのは、紅葉の絶景です。

岐阜県と石川県を結ぶ「白山白川郷ホワイトロード」では、標高約1450mの周辺が紅葉の見ごろを迎えています。

「すばらしい、天気も良くて。今年は冷え込みが少なくて心配したけど」(愛知・岡崎市からの登山者)

「1週間前は全然紅葉がなかった。きょうはリベンジです」(石川・小松市からの登山者)

今年は猛暑の影響で例年より10日ほど遅く、ようやく見ごろとなりました。

「自然の景色に見とれています」(石川・金沢市からの観光客)

名古屋市も今シーズン1番の寒さに

21日朝の名古屋市も最低気温は13.5℃を観測し、今シーズンに入って最も冷えました。

午前8時に名古屋駅前で歩いている人を見ると、上着を羽織っている人が多くみられました。

「先週は全然エアコンとか付けていた。夜も暑かったのに、急に寒くなった」(10代)

「急に寒くなったので、たんすの奥から(上着を)引っ張り出してきた」(20代)

急な気温の変化に体調不良を訴える人も

急な気温の変化で、体調不良を訴える人も――。

「周りで風邪気味の方がいらっしゃるなって。寒暖差で、のどが痛いとか熱が出たとか」(20代)

「ちょうど、きのうからのどが痛くて」(20代)

Q.原因は

「気温かなって」(20代)

小児科では、せきを訴える患者が増加

名古屋市内の小児科では、こんな変化が――。

「普段は鼻かぜやのどかぜで終わる人が、炎症が気管や肺まで来てしまって、せきが長引いたり、ぜんそく持ちの人は、ぜんそくの発作が出てしまったりする人がいる。そういう患者が10月に入って、寒くなってから増えている印象」(みわた小児科 三輪田俊介医師)

気温の高かった8月から9月にかけて、せきの症状を訴える患者は全体の1、2割ほどでしたが、今は5割ほどに増えたといいます。

吸入薬を使う子どもたちも

21日は、せきの症状を抑える吸入薬を使う子どもたちの姿が。

「せきが3日前から出ていて病院に来た。鼻水なども出ているし、寝ているときも、せきが出始めてしまったので。急に気温が下がって(症状が)出ているのかと思う」(保護者)

「ここ1週間くらい、せきが出ている。普段はここまでひどくならないが、今年は1番ひどいかなという感じ。急に寒くなって、体が追い付いていないのかもしれない」(保護者)

長く続いた暑さも影響か

体調不良を訴える人が増えた背景には、長く続いた今年の暑さの影響があるといいます。

「体力が落ちているということもあるし、急な変化に体がついていけないことが多い。特に小さい子どもや高齢者は、急激な環境の変化にはなかなか体が順応しにくいと思う」(三輪田医師)

体調を整える自律神経が乱れやすくなることで、咳だけでなく、頭痛や腹痛などにも注意が必要だといいます。

「体調を整えて、無理をしないようにしてもらう。子どもは運動会などいろんな行事が重なっていて、疲れがたまりやすい状況だと思うので、できる範囲で規則正しい生活をしてもらうのがいいと思う」(三輪田医師)

三輪田医師によると、今年は11~12月にはインフルエンザの流行期に入る見通しで、ワクチン接種で備えをしてほしいということです。