セリエA第8節が20日に行われ、ローマとインテルが対戦した。
昨シーズンのセリエA覇者であるインテルは、ここまで7試合を消化し4勝2分1敗の3位に位置。直近2試合はウディネーゼ、トリノとの激闘をいずれも3−2で制し2連勝としている。一方で、2勝4分1敗で9位につけるローマは開幕後の4試合を未勝利で終えると、ダニエレ・デ・ロッシ前監督の解任を決断。後任のイヴァン・ユリッチ監督の下では2勝1分という成績を収めている。イタリア屈指の名門同士による顔合わせは、どちらのチームに軍配が上がるだろうか。
立ち上がりはインテルが攻勢を強める。6分、中盤でのボール奪取からヘンリク・ムヒタリアンがドリブルで持ち上がり、ラウタロ・マルティネスの落としを受けたマルクス・テュラムが強烈なミドルシュートを放ったが、GKミル・スヴィラールが好セーブ。直後の右CKからもチャンスを作ると、13分には鋭いカウンター攻撃を繰り出し、最後はムヒタリアンがボックス手前中央から右足を振ったが、ドライブ回転がかかったシュートはクロスバーを叩いた。
その後もインテルは後方からのビルドアップで相手を前に誘き出し、空いたスペースでラウタロとテュラムがボールを引き出し何度か惜しいシーンを作るが、得点を奪うまでには至らない。一方のローマは次第にセカンドボールを拾えるようになり、敵陣でのプレー時間を増やしていく。41分にはアルテム・ドフビクのポストプレーからパウロ・ディバラが前方へ鋭いパスを送り、これを受けたロレンツォ・ペッレグリーニが右足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートはGKヤン・ゾマーにセーブされた。
後半も試合を優位に進めるインテルは60分、CKのこぼれ球を拾ったニコラ・ザレフスキに猛然とプレスをかけ、ボールをキープしたダヴィデ・フラッテージが空いていた右サイドを駆け上がる。そのまま中央へラストパスを送ると、これを受けたラウタロが右足の強烈なシュートをネットに突き刺し、インテルが先制に成功した。その後はフレッシュな選手を投入しつつ、優位性を保ったまま時計の針を進めていく。
76分、テュラムのポストプレーを受けたデンゼル・ダンフリースがドリブルで右サイドを独走し、そのままフィニッシュまで持ち込んだが、GKスヴィラールの好セーブに阻まれ追加点とはならない。84分にはディマルコのクロスをダンフリースがファーサイドで収め、そのままシュートを放ったが、再びGKスヴィラールにセーブされる。一方のローマはなかなか決定機を作り出せないまま、試合の最終盤を迎える。
その後はローマが攻勢を強めつつ、インテルがカウンターを狙う展開が続く。結局スコアは動かず、試合はこのまま0−1で終了。インテルがチャンピオンズリーグ(CL)を含めて公式戦4連勝を飾った。次節は27日に行われ、ローマはアウェイでフィオレンティーナと対戦。インテルはホームでユヴェントスとの”イタリア・ダービー”に臨む。
【スコア】
ローマ 0−1 インテル
【得点者】
0−1 60分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
【ハイライト】ラウタロが決勝弾!インテルがローマ撃破で公式戦4連勝!
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