[画像] 『極悪女王』主題歌で注目の沖縄出身ラッパーAwich　品川駅で「ファンへの神対応」プライベート姿

ヒップホップの女王の壮絶な人生

９月中旬のお昼過ぎ、品川駅（東京・品川区）の改札口から出てきた途端、複数のファンからサイン攻めにあっていたのは女性ラッパーのAwich（エーウィッチ・37）である。

話題のNetflixドラマ『極悪女王』の主題歌『Are you serious?』を歌う、今や日本のヒップホップシーンに君臨する“女王”だ。

「沖縄生まれの彼女は、高校卒業後、地元でインディーズデビューします。同時期にアメリカの大学に留学し、経済学を学びながらラッパー活動を続けていました。現地で14歳年上の黒人男性と結婚し、長女を出産。大学で起業学とマーケティング学の学士を無事に取得した後、彼女は家族と日本で暮らすべく３歳の娘と一足先に帰国したのですが、その直後に夫が銃撃事件で命を落とすという悲劇に見舞われています」（音楽誌ライター）

そのショックから、一度はラッパー活動から離れるも、’17年に活動を再開。’20年にメジャーデビューを果たした。’21年７月に配信したシングル曲『GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR』はYouTube累計再生回数3148万回（’23年10月10日現在）を記録している。

「楽曲はどれも和のテイストが強く、穏やかな音に激しい言葉を載せたものが多い。例えば、’21年８月に配信がスタートしたシングル『口に出して』は、性行為をイメージさせる生々しいタイトルで、歌詞にも遠慮がありません。Awichはインタビューで『ただ過激なことを言うだけじゃなくて、その奥に隠された意味や、こういうことを伝えたい、という気持ちをチームと共有できたからこそ、完成した曲です』（『QJWeb』’22年３月15日配信）などと語っています。

これまでの壮絶な経験や自分の生き様をリアルに綴った歌詞で、広いファン層に支持されているのです。『極悪女王』に主演しているゆりやんレトリィバァ（33）とコラボした楽曲『Awich, NENE, LANA, MaRI, AI & YURIYAN RETRIEVER - Bad B*tch 美学 Remix』や、亡き夫への思いを英語で綴った『Ashes』などは特に人気があります」（前出・ライター）

小柄でかわいい

映像作品やライブでの発言も注目を集めており、’22年に日本武道館で初のワンマンステージを行った際のMCでは、

「子持ちの未亡人だって、こんな所に立てるんだよ。だからみんなも何だってできる。私が言うと説得力あるでしょう？」

などと語り、観客の心を鷲掴みにしている。

話を冒頭に戻そう。ど迫力なステージやその生い立ち、楽曲のイメージなどから「ちょっと怖い人」と誤解されることもあるAwichだが、大きなトランクを引きながら全身黒で統一したファッションで現れた本人は小柄の美人で、ファンの呼びかけにニコリと笑い、一人一人丁寧に応じていた。その中の一人は、

「もっと怖い人かなと思ってたら、実物は小柄で可愛らしい人でした。サインをお願いしたら白い歯を見せて書いてくれました」

と喜んでいた。このギャップも彼女の魅力に違いない──。

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