アドビは10月8日(米国時間)、クリエイターが自身の作品にコンテンツクレデンシャル情報を付与できる無料のWebアプリ「Adobe Content Authenticity」を発表した。Google Chrome用の拡張機能はベータ版が同日より利用可能となり、パブリックベータ版を2024年11月〜2025年2月の四半期中に提供開始する予定。
Adobe Content Authenticity
コンテンツクレデンシャルは、デジタル作品に権利情報や編集履歴などを埋め込み、その作品自体に付帯情報を埋め込む機能。Photosop/Lightroom/Fireflyなどの同社製アプリではすでにサポートされている。
「Adobe Content Authenticity」は、そういったアプリで付与するものも含め、コンテンツクレデンシャルを一元管理するWebアプリ。開発にあたってはクリエイターからのフィードバックを取り入れており、前述のようなコンテンツクレデンシャル対応アプリの機能とも統合されている。
「Adobe Content Authenticity」では、具体的には以下のような機能が用意される。
作品にコンテンツクレデンシャルを付与:画像/オーディオ/ビデオなどの作品にコンテンツクレデンシャルを一括で付与し、署名することができる。コンテンツクレデンシャルに含まれる氏名/Webサイト/SNSアカウントなどの情報はカスタム可能。クリエイターはこれにより、作品の無断使用や誤った情報から保護され、信頼を確保できる。
コンテンツクレデンシャルの適用画面
コンテンツクレデンシャルとして付与する情報を指定できる
生成AIによるトレーニングと使用の許諾設定:生成AIのトレーニングと使用に関する設定機能により、クリエイターは自身の作品が生成AIモデルに使用され、トレーニングに利用されることを拒否することを表明できる。なお、この設定を行った作品はAdobe Stockへ投稿されないため、Adobe Stockでライセンスを受けたコンテンツを利用するAdobe Fireflyのトレーニングにも利用されることはない。
生成AIのトレーニングに利用するかいなかを設定するよう促すメッセージ
コンテンツクレデンシャルの表示・確認:コンテンツに関連付けられたコンテンツクレデンシャルの内容を、編集履歴も含めてすべて復元して表示できるようにする。確認は「Adobe Content Authenticity」内でのほか、Google Chrome用の拡張機能を利用して行うことも可能。
コンテンツクレデンシャルの確認画面。関連付けられるコンテンツクレデンシャルには編集履歴も含まれる
Google Chrome用の拡張機能
耐久性のあるコンテンツクレデンシャル:「Adobe Content Authenticity」で付与するコンテンツクレデンシャルは、デジタル指紋/見えない電子透かし/暗号署名付きメタデータを組み合わせ、来歴情報が削除されたりコンテンツのスクリーンショットが撮影された場合でも復元でき、コンテンツのライフサイクルを通じて検証可能な状態を維持できる。
10月14日から16日まで開催予定の「Adobe MAX」においても、「Adobe Content Authenticity」のプレビューが行われる予定だという。
PCMAX
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