[画像] 中国山西省の国慶節旅行、文化観光に脚光 古建築など人気

中国山西省の国慶節旅行、文化観光に脚光 古建築など人気

1日、山西省太原市の晋祠博物館を見学する観光客。(太原=新華社記者/王学濤)

 【新華社太原10月5日】中国で国慶節の大型連休(1〜7日)が始まり、山西省太原市にある晋国の始祖を祭る晋祠(しんし)には、連日3万〜4万人の観光客が訪れている。ボランティア30人余りが観光客の案内や情報提供などを担当し、人々で混雑するエリアでも秩序が保たれている。

 連休初日には、体験型学習旅行サービスを手がける四川励之学社のスタッフ4人が児童18人を引率して晋祠を見学した。晋祠は同社が連休中に催行する体験型学習ツアー「最も美しい古代中国の旅」の最初の目的地で、一行はその後、山西博物院や仏光寺、南禅寺、応県の木塔、懸空寺、雲岡石窟、善化寺などに向かった。ツアーは、子どもたちが歴史に関する知識を増やし、中国の伝統的な木造建築の魅力に触れることを目的としている。

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1日、山西省太原市の晋祠にある献殿。金代に建造が始まり明代に改修された。(太原=新華社記者/王学濤)

 同社の闞力(かん・りょく)社長は体験型学習旅行のコースに山西省を選んだ理由について「建築芸術は中国の美を構成する重要な一部で、山西省には唐・宋・遼・金時代に建造された見事な建築が集中している」と説明した。

 博物館や古建築、石窟、寺院などの見学を通じて幅広く奥の深い中国文化を理解しようとする人が、年々増えている。8月20日に中国初のAAAタイトル(多額の開発費を投入した超大作、AAA=トリプルエー)アクションRPG「黒神話:悟空」が発表された後には、その傾向が一層顕著となり、ゲーム内に登場する同省の古建築の人気も高まった。

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1日、山西省太原市の晋祠博物館でオーディオガイドを借りる観光客。(太原=新華社記者/王学濤)

 同省は中国の伝統的な木造建築の宝庫で、省内2万8千カ所に古建築が分布している。元代とそれ以前の木造建築の数では全国の8割以上を占めるほか、現存する彩色塑像や壁画の数も全国上位となっている。

 文化観光は、同省の国慶節旅行の盛り上がりを後押ししている。オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコム)が発表したデータによると、連休期間中の同省の旅行関連予約数は前年同期比27%増、航空券予約数は29%増、ホテル予約数は28%増となった。民泊予約サイト「途家」のデータでは、連休中の民泊予約増加率は同省が黒竜江省、貴州省とともにトップ3に入った。太原市文物局によると、1〜3日に同局直属の文化・博物館施設を訪れた観光客数は前年同期比40.9%増の17万3千人に上った。(記者/王学濤)

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1日、山西省太原市の晋祠内にある明代に創建された対越坊。(太原=新華社記者/王学濤)

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1日、山西省太原市の晋祠内で上演された芝居の一場面。(太原=新華社配信/丁潔)

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1日、午後5時になっても観光客の列が途切れない山西省太原市の晋祠博物館。(太原=新華社記者/王学濤)

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1日、山西省太原市の晋祠博物館で宋代の鉄人(鉄製の武人像)を見学する観光客。(太原=新華社記者/王学濤)

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1日、山西省太原市の晋祠博物館内で体験型学習ツアーに参加する、四川励之学社のスタッフと子どもたち。(太原=新華社記者/王学濤)

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1日、山西省太原市の晋祠にある北宋の古建築、聖母殿を見学する観光客。(太原=新華社記者/王学濤)

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1日、山西省太原市の晋祠にある宋代の古建築、聖母殿を見学する観光客。(太原=新華社記者/王学濤)