“車体に落書き”だらけの改造プリウス…一体何が？ 給料のほとんどを車に注ぎ込む21歳のオーナーが語った“カスタム”にこだわる納得の理由

〈「誰かに見せつけたいわけじゃなくて…」両腕に“びっしりタトゥー”のマッチョなVIP乗りが語った“身体と車を弄るワケ”〉から続く

　家族の思い出をのせる車は、ファミリーカーとは限らない。車趣味を通じて浮かび上がる、色とりどりの家族模様に迫る！

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　今回は、50型プリウスをカスタムする「あおぞら」さんをご紹介。

イベントを通じて知り合いが増えていくのも楽しみのひとつ

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車を弄る父の背中

　家族がみんな車好きで、とくに父親は昔からよく愛車を自分で弄っていて。自分も小さい頃から、兄と一緒に作業を手伝っていたんですよ。その影響もあって、自分の車をもつようになってからも自然と自分で弄るようになっていましたね。

　やっぱりイベントで展示している車を見ていると、ショップに預けた方が仕上がりはキレイなんですけど……。それでも自分としては、ずっと父を手伝ってきた習慣もありますし、自分の手で弄りたいと思っちゃいますね。その方が、弄るお金も浮きますし。

　このプリウスを買ったのは、2年くらい前ですね。弄っているうちに地元の先輩から「イベントに出してみれば？」と言われ、去年からこうやって展示するようになり、今回で6度目になります。

　イベントを回っていると、「あ、TikTokでよく見る車だ」みたいに、SNSでしか知らなかった人ともリアルにつながれるんで、刺激になるんですよね。

　今は21歳ですけど、自分のまわりだとあまり車離れみたいなものは感じないかな。地元でも車好きは結構いるので、一緒にチームを組んでいますし。インスタやTikTokでは主にプリウス乗りの人たちとつながって、今日も一緒に来ているんですよ。

　フェンダーのところの寄せ書きも、さっきその仲間に書いてもらったものなんです。実はもう明日から、この車を全面的に作り直す予定なので、どうせならイベント中に楽しいことをしようと。

　ただ、自分から「書いちゃって」と言ったはいいんですが、思ったより遠慮なく書かれちゃってますね。フェンダーだけで済んでくれればいいんですけど……。

　普段は建設系の仕事をしていて、給料はほとんど車に注ぎ込んでいる感じです。今度は秋にプリウスのイベントがあるので、そこで目を引けるように仕上げたいですけど、一体いくらかかるのか、ちょっと予想がつきませんね。

　もともと家族の影響で車を弄るようになりましたけど、今はもう、ここまでやっているのは自分だけになっています。父は他界していて、兄は落ち着いた車に乗るようになって。でも自分はとりあえず、30歳くらいまではこうして弄っていたいかな。

　これから、結婚とかでどうなるかはわかりませんけど……。もし子どもができたら、父が自分にしていたように、車弄りを手伝ってもらったりできたらいいですね。

〈「妻には金額をはっきり伝えていなくて…」ハイエースの改造に1000万円、家の敷地はDIYのためのパーツだらけ…車を愛する父への家族の“リアルな反応”とは〉へ続く

（鹿間 羊市）