2023年5月25日、6月のキリンチャレンジカップ(15日にエルサルバドル代表、20日にペルー代表と対戦)を戦う日本代表のメンバーが発表された。
今回最大の注目ポイントは、三笘薫(ブライトン)と久保建英(レアル・ソシエダ)の共存なるかだ。ともにクラブシーンでの活躍は素晴らしく、怪我などアクシデントがない前提でこのふたりを同時起用しないとしたら、それは愚の骨頂ではないか。
ヨーロッパの5大リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)でプレーする日本人選手の中でもひときわ輝いているふたりなのだから、この6月シリーズで森保一監督に課せられるミッションのひとつが三笘と久保の活用法になるのはまず間違いない。
森保ジャパンの基本システムである4−2−3−1に当てはめるなら、三笘は2列目の左サイドで問題ない。迷うのが久保のポジションだ。トップ下か、2列目の右サイドか。はたまた、4−4−2にしてセカンドトップを任せるか。レアル・ソシエダでの活躍で判断するなら、右サイドがベストか。
いずれにせよ、6月シリーズでは「三笘、久保ありき」のチーム作りを推奨したい。ここまで同時起用が多くない彼らに多くの時間を与えて、そこで起きる化学反応をこの段階で認識しておいたほうがいいからだ。
招集メンバー26人のうちDF登録がわずか6人で、左サイドバックのスペシャリストが不在に映るアンバランスな陣容だけに、今回はどんなシステム、どんなメンバーで戦うかも見えにくい。それでも、三笘と久保の起用を最優先に考えるべきだろう。
人選よりもチーム戦術を先に固めるべきとの見方はあるだろうが、三笘と久保という“旬なタレント”がいる現状では、このふたりをどう生かすが最重要課題と言える。
例えばエルサルバドル戦で4−2−3−1システムの中盤左サイドに三笘、トップ下に久保、続くペルー戦では4−2−3−1システムの中盤左サイドに三笘、中盤右サイドに久保を配置する。スタート地点は三笘と久保のポジションをどこにするか(4−2−3-1以外のシステムでも構わない)で、そこから彼らのプレースタイルに合いそうな選手を他のポジションにはめていく。そういうチーム作りがベターな気がする。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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