石破茂元幹事長(67)は、総裁選で過去4回も苦杯を嘗(な)めた。今回、ご本人いわく「最後の戦い」に出たものの、これまでと同じく議員票が伸び悩む見通し。頼みの綱は党員人気だが、さらに流れを引き寄せる“秘策”があると夫人が明かす。
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清潔感と爽やかさがウリの小泉進次郎氏と比べて、石破氏は仏頂面で野暮ったい印象が拭えない。なのに世間は石破氏に概して好意的だ。
たとえば先日、日本テレビが党員・党友を対象に実施した調査でも、石破氏支持は28%でトップ。小泉氏を10ポイントも上回る。
その点について感想を石破氏に求めると、
「低いよりも高い方がいいに決まっているけど、38年間もこの仕事やっているとね、瞬間風速であることはよく分かっているし、日々刻々動くのでね」
そう淡々と受け流すが、石破陣営の議員は党員からの支持にこそ懸けている。
「石破さんは、相変わらず議員には不人気。2回目の決選ではほぼ議員票で決まっちゃう。できれば1回目の投票で過半数を取って勝負を決めたいところだ」
「ネクタイは青系がいいと家内に言われた」
党員票は1回目が議員票と同数の367票換算。これが決選投票では47票と比重が小さくなる。だから「1回目で党員票を圧倒的に積み増し、勝負をつける必要がある」(同)わけだ。
石破氏は「手応えがあるとは言わない。常に少しでも良くなるようにと思って、努力しています」と殊勝げだが、その「努力」が垣間見えたのが先月24日、地元の鳥取で開いた出馬会見での姿。政治部記者いわく、
「普段の石破氏は服装に無頓着ですが、この日はスーツの着こなしが目を引いた。青のストライプのネクタイもサマになっていました」
よもや、スタイリストでも? ご本人に聞いた。
「スタイリストはいませんが、見るに見かねてっちゅう人はいるわね。“もうちょっと気を使えよ”と。ネクタイは青系がいいとは家内に言われていました」
どうやら奥方の振り付けだったようだ。
「結婚当初は何度か買ってあげたけど……」
妻の佳子さん(67)に確認すると、
「そういえば以前、夫にネクタイの色について聞かれた際に、青色の系統を薦めた気はします」
ただ、と続ける。
「基本的にネクタイは、夫が自分で選んでいます。結婚当初は私も何度か買ってあげたのですが、最近は本人が自分で好みのものを買うようになっています」
さすがに石破氏とて“何でもいい”わけじゃないらしく、近年は幅広く意見を取り入れる姿勢だそう。
「私がアドバイスを夫に伝えることもあります。夫は前々回の総裁選の時から人前でメガネをかけるようになりましたが、あれも、人からの助言を本人に伝えて変わったのです」(同)
「娘が眉毛をカットし、ペンシルで」
さらに、夫人が出馬会見前の秘話を披露する。
「後援者の方から“下がり眉だから、印象がよくない”とご指摘をいただきまして。私は温厚に見えるから、いいなと思っていたんだけど……。美容室で眉を整えることも考えたのですが、それも大変だなと」
佳子さんはそこで、眉用ハサミと眉ペンシルを買い求めたというが、
「私が自分でやってあげるのは恐ろしくてね。それで、娘に頼んだんです。引き受けてくれた娘は、目尻側の眉毛を若干カットして、足りない部分は少しペンシルで描いていました。いよいよ選挙期間に入るので、そろそろまた手入れをしてあげたいですね」
後援者からも眉ペンシルを贈られたという石破氏。5度目の正直をものにせんと、整えた眉の下で今、まさにまなじりを決している。
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「週刊新潮」2024年9月19日号 掲載