静岡県函南町に建設が予定されていたメガソーラー施設について、事業者が計画を事実上中止する届け出を静岡県に提出していたことが分かりました。
静岡県函南町軽井沢地区で計画されていたメガソーラー事業は、山林約65ヘクタールに、太陽光パネル約10万枚を敷き詰めるというものです。
静岡県によりますと、開発を進めていたブルーキャピタルマネジメントから県に対して10月31日付で「林地開発行為廃止届」が提出されました。ブルーキャピタルマネジメントは事実上、メガソーラー施設の建設計画を中止したとみられます。
届け出では「開発行為が履行不能に陥ったため」旨の理由が記されていたということです。
廃止届の提出を受けて、県が11月6日に現地調査を行なったところ、開発行為が行なわれていないことなどが確認できたため、県は同日中に届け出を受理し、事業者と函南町に受理通知書を送ったということです。
メガソーラー事業をめぐっては、地元住民から景観の悪化や土砂崩れなど防災面への不安から反対の声が上がっていて、函南町や函南町議会も一貫して不同意を表明していました。