ドル円はその後、142円付近での推移が続いている。東京時間には一時141円台前半まで下落していたが、海外市場に入って142円台まで買い戻されている。先ほどブラード・前セントルイス連銀総裁とメスター・前クリーブランド連銀総裁の発言が伝わたが、両者とも0.25%ポイントの通常利下げを支持していることで、大幅利下げへの期待が若干後退しており、ドル円も買いの反応が見られていた。

 アナリストは、FRBが0.25%ポイントの通常利下げを実施した場合、今後数四半期に渡ってFRBが積極利下げを実施するとの期待が一部で後退し、ドルは全般的に恩恵を受ける可能性があると指摘している。

 短期金融市場では来年7月までに計2.50%ポイント近くの利下げを織り込んでいるが、一部からは行き過ぎとの指摘も少なくない。

USD/JPY 141.97 EUR/USD 1.1116 GBP/USD 1.3199

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美