[9.14 J1第30節 鹿島 2-2 広島 カシマ]

 サンフレッチェ広島は敵地で鹿島アントラーズと引き分け、クラブ記録の連勝が7でストップした。他会場では町田が勝利したため、2節ぶりの首位陥落。J1リーグ戦が中断していた国際Aマッチウィーク期間中にルヴァン杯準々決勝、天皇杯準々決勝で敗退し、悪い流れが続いていた中、リーグ戦でも夏場の好調に歯止めがかかった。

 広島は8月31日のJ1前節・FC東京戦(◯3-2)以降、カップ戦のため中3日、中3日、中2日、中2日という厳しい日程が続いており、この日が5連戦目。その中でも大規模なターンオーバーは行わず、大半の主力選手は先発起用が続いていた。ミヒャエル・スキッベ監督は試合後、選手たちの奮闘を称えた。

「自分たちのパフォーマンスには満足している。このチームを誇りに思う。10日間で本当に難しい、本当にきつい試合が4試合あった。この4試合の全てを見た上で、今日も97分まで最後の最後までチャンスを作り出して戦い抜いた自分たちのチームを誇りに思う」

「結果は望んだものにはならなかったが、チームが見せたパフォーマンスには満足しているし、日本でもトップクラスのチームだということを証明できた。協会、Jリーグにはなかなかうまく日程を組んでもらえなかった部分があったが、チームは全ての試合で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」

 試合結果に疲労が影響したかという質問にも「最後の最後まで戦い続けたチームはどっちだったかと考えたら自分たちだったと思う。頭も体も疲労はあったが、それを感じさせない試合を見せてくれた」と返答し、チームの戦いぶりを称賛。両チームとも多くの決定機を作った一戦を「2つの強豪が当たったJリーグの中でも素晴らしい試合だった」と総括した。

(取材・文 竹内達也)