2024年9月14日、リーグ戦で前節まで6戦未勝利(2分4敗)のFC東京が名古屋グランパスと対戦。確かに調子は良くないが、舞台は公式戦で7勝1分とここまでFC東京が無敗を誇る“新”国立競技場である。そして、本職がCBの岡哲平を左サイドで先発出場させる珍しい布陣でスタートさせたFC東京は安定した守備組織を築きつつ13分に東慶悟のゴールで先制。国立との相性の良さを早速見せつけた。
決して流れるような攻撃を仕掛けていたわけではないが、この日は4-3-3システムの右ウイングに起用された仲川輝人にボールが入るとチャンスの匂いがした。実際、先制点のきっかけは彼のドリブルシュート(GKに弾かれた)で、28分には鋭いドリブル突破から相手のファウルを誘ってPKを獲得(ディエゴ・オリヴェイラがPKを決めて2-0)。さらに3-0で迎えた81分には遠藤渓太の素晴らしいスルーパスに反応して自らゴールを決めている。
守備でも奮闘する仲川の頑張りもあって、FC東京は安定した試合運びを見せた。4-0から1点を返されたものの、松木玖生が退団後の不振(2分6敗)は何だったのかと思えるほどの出来で、名古屋を寄せつけなかった。
勝因のひとつは、「仲川にボールを預ける」意識がチームとして感じられた点にある。この日、誰よりもコンディションが良かったのは明らかに仲川で、その選手を有効活用した戦い方は理に適っていた。
また、本職のポジションを任されなかった右サイドバックの小泉慶と左サイドバックの岡が破綻せず、最終ラインに落ち着きをもたらした点も見逃せない。
高宇洋のゴールもあり、結果は4-1でFC東京の勝利。この日のFC東京はスコア通りの力強いパフォーマンスで、ファン・サポーターを満足させたはずである。広島戦での悔し涙を笑顔に変えた仲川が文句なしのマン・オブ・ザ・マッチだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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