日本サッカー協会(JFA)は12日、審判交流プログラムでメキシコからセサル・ラモス主審が11日から30日まで、カタールからアブドゥルハディ・アルルアイレ主審が18日から10月6日まで来日することを正式発表した。J1の第30節から第33節までと天皇杯準々決勝の担当を予定している。

 40歳のラモス主審は2大会連続でワールドカップ担当主審に選出されており、前回のカタール大会では準決勝のフランス対モロッコなどで笛を吹いた。2022年には国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)の男子世界ベスト主審ランキングで9位にランクイン。今夏にはコパ・アメリカで準決勝のコロンビア対ウルグアイなどを担当しており、第一線で活躍を続けている。日本戦の担当はなかったが、19年のアジアカップにも派遣されていた。

 アルルアイレ主審は21年に国際審判員となった31歳の新鋭。今月5日のアジア最終予選では日本対中国で第4審判員を務めていた。

 JFA審判委員長の扇谷健司氏は11日のレフェリーブリーフィングで「こういった交流を通じて我々のスキルアップのため、Jリーグと一緒になって進んでいきたい」と展望した。今季はこれまでアメリカ、ドイツ、ポーランド、イングランドから審判員を招聘しており、24年に交流プログラムで来日を予定している審判員は今回の2人が最後となる。

(取材・文 加藤直岐)