請求と相殺する『Jデポ』を特典に選択した場合は1.575%のレートになります。対象店舗の縛りもないため、純粋に年間300万円を使えるのであれば、かなり使い勝手の良い1枚といえるでしょう。高還元率のカードは年会費が高額になることも多く、年会費を差し引くと実質的な還元率がそこまで高くならないこともありますが、盲導犬カードは年会費も安い。年間300万円以上の利用ができるのであれば、ぜひ持っておきたい。

 ちなみに、利用額の0.5%は日本盲導犬協会に寄付されるので、それを踏まえると2%還元といえないこともないかもしれません」

◆ズボラな人にオススメ。“1%還元”と同等の節約になるクレカ

●3「P-one wiz(ポケットカード)」年会費無料

「ポイント付与よりも『請求額の自動カット』が特典のメインとなっており、利用額の1%が自動でカットされて請求されます。カット後の請求額から他社ポイントやギフト券に交換可能なポケット・ポイントが付与されるカードで、トータルの還元率は約1.3〜1.4%(還元率が交換先によって少し変化する)。

 利用額の1%カットは自動で発動する特典なので、ポイントの交換をうっかり忘れてしまっても、致命的なダメージになりづらいため、ズボラな人におすすめ。ただし、リボ払い専用のカードである点には注意が必要。毎月のリボ返済額を利用可能額と同額に設定しておかないと、リボ払いの利息がかかって還元率がマイナスになる可能性があります」

●4「airカード」(リクルート)年会費5000円

「『法人・個人事業主限定』という縛りがつくものの、リクルートポイントの還元率が1.5%と高く、ポイント付与に加盟店縛りや付与上限がないので、高額の決済する人は視野に入る1枚。貯まるのはリクルートポイントなので、年会費無料で還元率1.2%の『リクルートカード』との二択になり、年間利用額が166万6666円以上ならairカードのほうがお得、それ以下ならリクルートカードのほうがお得。たくさん使う人なら、適当にはじめられる副業をやって個人事業主になってもいいくらい使い勝手がよい」

◆マイル還元率3%の化け物カードになる!

●5「アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード」(アメリカン・エキスプレス)月会費(なぜか年会費ではないので注意)1100円

「マイルの移行レートやポイント付与率がアップする年会費3300円のプログラム『メンバーシップ・リワード・プラス』に加入すると、

・ヨドバシカメラ
・アマゾン
・ヤフオク、ヤフーショッピング
・app store
・ウーバーイーツ
・JAL
・一休ドットコム
・H.I.S.
・アメックストラベル

 での還元率が3%になります。メンバーシップ・リワード・プラス加入者はマイルとポイントを等価で交換できるため、マイル還元率3%の化け物カードになる。あらゆる買い物をアマゾンとヨドバシ、ヤフーで完結させるライフスタイルも視野に入るレベル。例えばネットスーパーなどを駆使して、年300万円をこの加盟店で使った場合は9万マイルが貯まり、3人家族で年に2回沖縄に行ってもお釣りがくるレベル。ピーキーだが使いこなせるのであれば非常に強力です」

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 無料で高還元率のLINE Payカードの夢が破れた今、「P-one wiz(ポケットカード)」を除いて年会費こそかかるが、賢く使って「ポイ活」できるこれらのクレカ。次の1枚として選択肢に加えてみてはどうか。

<取材・文/シルバー井荻>

【山野祐介】
お得情報・節約術に精通するライター。複数のメディアでマネー系の連載を多く持つお得な情報のプロフェッショナル。X(旧Twitter):@yamanoyy

【シルバー井荻】
平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています