[画像] 原英莉花、“飛んで曲がらない秘訣”を解説!「胸の前の三角形」がポイント

身長が高いほうが有利とはいうけれど、小柄でも飛ぶ人がいるのも事実。逆に身長が高いなりの苦労もある。

自分の体格にあった飛ばし方を見つけることで、さらなる飛距離&方向性アップにつなげよう!

今回は原英莉花プロのスイングを解説します。

【中背】体重移動と力感のない切り返しでスピードを最速にするスイング

Point:体重移動とともに手元が動き出すのでシャフトがしなっている

アドレス~バックスイング

女性としては長身ですが、男性に置き換えると中背。そのため、体の使い方、力感、リズムの取り方は、一般男性に多い170センチ前後のゴルファーが参考にしやすいタイプです。ややフックグリップで握っているのもオーソドックスで、体の右サイドでボールが叩きやすくなる。

手元が先行するので、シャフトがしなっているのがわかりますが、そのシャフトのしなりでつく勢いを利用してクラブを上げると、トップまでのスイングリズムがよくなります。この段階ですでに体重は6~7割、右足に乗っています。

トップ~切り返し

トップでは肩がかなり深く入っています。左肩の頂点がアゴの下を通って、右足の真上まで移動しているので、腹部や背中の柔軟性が高いといえます。

切り返しはシャフトが地面と平行になる少し前にはじまっている。シャフトが地面と平行になるころには左足に体重が乗っているので、腕が自然に落下します。このときの見た目が、一般的に「タメのある切り返し」の形であり、大きな飛距離を生む源泉となります。

Point:腰が正面を向いても胸はまだ閉じているので捻転差が広がる

インパクト~フォロー

インパクトでは左腕が伸びて、スイングアークが最大になっているのがわかります。一方で右腕は軽くヒジが曲がっているので、フォローにかけてフェースがスクエアに動く時間を長く作っている。フィニッシュ直前になっても両腕は真っすぐで、胸の前の三角形が維持されている。これが彼女の「飛んで曲がらない」大きな理由のひとつです。

原 英莉花
●はら・えりか/1999年生まれ、神奈川県出身。173cm。女子としては長身で、ダイナミックなスイングから繰り出されるショットが武器。国内通算5勝のうち3勝がメジャータイトルと、大舞台に強いのも魅力のひとつ。23年のドライビングディスタンスは255.21ヤード。NIPPON EXPRESS ホールディングス所属。

解説=岩崎ルイ
●いわさき・るい/インスタグラムの投稿が人気沸騰中。わかりやすい解説とイケメンのルックスに女性ゴルファーからも人気が高い。難解な物理や流行りのキーワードよりも「基本」に重きを置いたレッスンを得意としている。

写真=ゲーリー小林
撮影トーナメント=BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ2023、パナソニックオープンレディース、ワールドレディス サロンパスカップ