[画像] “逆転女王”へ小祝さくらは「気合」の首位発進 優勝で3300万円…賞金レースの現状をおさらい

<TOTOジャパンクラシック 初日◇4日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
“逆転女王”を目指す小祝さくらが、賞金総額2億2000万円の高額大会の初日に「65」のビッグスコアをマーク。7アンダーで単独首位発進を決めた。勝者が3300万円を手にするビッグトーナメントは、一体今後の女王レースにどんな影響を与えるのだろうか?
「ここ最近調子がよくなくて、気合いを入れないとまずい」と気を引き締めてスタートし会心のプレー。ショット面に不安を抱え、なかなか上位争いができないなかで、「賞金女王のことは今は全然考えられない。最近は優勝のことも考えられなかった」という小祝だが、もちろんここが逆転への足掛かりになる可能性も十分に考えられる。
現在の賞金レースをおさらいすると、1位が2億1448万6649円の稲見萌寧。2位に1億9759万7575円の古江彩佳が続き、小祝が1億7759万4583円の3位につける。ここを含め残り4試合の優勝賞金総額は9900万円。現実的には前述した3人に加え、4位・西村優菜(1億6822万389円)までの上位4人が女王レースをけん引していきそうだ。
今週は予選落ちがなく、4日間プレーすれば賞金を手にすることができる。とはいえ現在、稲見と約3689万円差の小祝はここで勝つと通算で2億1059万4583円に。「今は全然考えられない」という女王の座も、再び現実味を帯びてくる。「優勝できたら自分でも大きいと思う。攻めの気持ちで狙いたい」と強気で残る3日間も戦っていく。
一方、稲見と約1688万円差の古江も、首位と3打差の4アンダー・4位タイと好発進した。直近3試合を見ると、優勝、優勝、3位タイと好調ぶりは歴然。棄権、欠場で2試合賞金を獲得できなかった稲見との差を、一気に縮めている。それだけに「意識しないといっても、(賞金)1位になりたいという意識はある」と、早い段階での逆転も視野に入れてのプレーが続く。
腰痛を抱えながらも出場した稲見は、1アンダー・24位タイとまずまずの滑り出し。一時は女王争いで、今季8勝を挙げる22歳の独走ムードも漂っていたが、ここにきてのんびりとはできなくなった。ただ今大会の開幕前日には「最後のリコーまで分からないと思うので、特別(賞金女王は)意識しない」と、そこへの焦りはないことを強調。やはり今は「先週、今週だったらきょうが一番ひどかったかなという状態。痛み止めを飲んでなんとか」と話す腰をケアしつつ、完走を目指すことが第一目標といえそうだ。
2年前の前シーズンでも、最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」まで鈴木愛、渋野日向子、申ジエ(韓国)による女王争いが白熱した。今年はどういう形で決着するのか。本格的に、そこへの注目度も増す季節となった。

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