[画像] 呆然とカメラマンを見つめ…国会前の死亡事故「財務省公用車でひき逃げ55歳男」犯行直後の戦慄言動

死亡事故は、日本の政治の中枢・永田町で起きた。

6月20日夕方5時半過ぎ。東京都千代田区の国会議事堂南門近くを、黒いワンボックスカーがスピードをあげ走行していた。次の瞬間……。車は信号のない横断歩道を歩いていた男性をはね、そのまま逃走。約200m離れた衆議院第1議員会館前で、信号待ちをしていた別の乗用車を避けようとして激しく横転した。

「自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(ひき逃げ)で警視庁交通捜査課が現行犯逮捕したのは、中央区に住む運行会社社員・濃畑宣秀容疑者(55)です。『横断歩道に歩行者が倒れている』という通行人からの110番通報を受け、警察官が現場に駆けつけると頭などから血を流している男性を発見。

スグに病院へ搬送されましたが、約3時間後に死亡が確認されました。亡くなったのは、新宿区の団体職員・大野泰弘さん(67)です。現場にはブレーキ痕がなく、濃畑容疑者が大野さんをはねた後も止まることなく逃げたと考えられます」(全国紙社会部記者)

意外なのは濃畑容疑者の肩書だろう。財務省が委託している「プロ」の運送ドライバーなのだ。事故当時、運転していたのは財務省の公用車だったという。犯行直後の言動にも驚かされる。

「国会近くの事故だったため、スグに記者クラブ所属の報道陣などが現場に駆けつけました。各メディアの報道によると、濃畑容疑者は警察官らとトラブルになり暴れていたとか。横転した車の運転席から上半身を出し、『助けて!』『どうなってんだ、この国!』などと叫んでいたそうです。

現場には割れたガラスの破片、タイヤのホイールカバー、バッグなどが散乱し騒然としていました。警察によると、濃畑容疑者に飲酒をした形跡はナシ。調べに対し容疑を認め『パニックになってしまいました』と話しているそうです」(同前)

送検の様子を撮影すると、呆然とした表情で本誌カメラマンを見つめていた濃畑容疑者。財務省御用達の「プロのドライバー」という過信が、大きなトラブルを引き起こしたのかもしれない。