NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=81.74(+0.84 +1.04%)

 ニューヨーク原油の期近は続伸。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの全面戦争リスクが相場を押し上げた。大規模な戦闘が始まった場合、中東各国が巻き込まれる見通し。米ポリティコの報道によると、米当局者は双方に緊迫化を回避するよう説得しているものの、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦協議が合意に達しなければ、数週間以内に全面衝突が始まる可能性が高いという。パレスチナ自治区ガザでの虐殺と平行して、パレスチナ自治区であるヨルダン川西岸におけるパレスチナ人の殺害も増加していることも懸念要因。

 時間外取引で8月限は80.51ドルまで軟化する場面はあったが売りは続かず、プラス圏に浮上した。通常取引開始後は堅調に推移し、82.04ドルまで上昇。中心限月として4月30日以来の高値を更新している。

MINKABU PRESS