警察官に「大好きだと毎日言っていた」再審無罪の女性が証言…事件当時に証言した理由は「刑事に近づいてほしいと思い…」

　再審で無罪が確定した元看護助手が国などに賠償を求めている裁判で、元看護助手の女性は取り調べした警察官に好意があったなどと証言しました。

　滋賀県東近江市の湖東記念病院の元看護助手・西山美香さん（４４）は２００３年、患者への殺人罪で服役しましたが、捜査段階の自白について警察官が誘導した疑いが浮上して、再審＝やり直しの裁判で４年前に無罪が確定。国や県に損害賠償を求めています。

　６月２７日は西山さんへの本人尋問が行われ、西山さんは取り調べをした警察官に「大好きだと毎日言っていた」と話し、警察官は西山さんの好意に気付いていたはずだとしました。その上で「チューブを抜いた」と証言した理由について問われると、「刑事に近づいてほしいと思い、大きいことを言ったら話を聞いてくれると思った」と話しました。