暑くなってくると、海や川で水遊びを楽しむ親子連れが増えますよね。
「小さい子ならまだしも、うちの子はもう小学生だし大丈夫」
そう高を括っている親御さんは要注意! 水遊びは場所によっては危険が潜んでいることも……。
筆者の知人から聞いたゾッとするお話です。
元気な息子さんがいるママ
私は小学5年生の息子がいるアラサーママ。
思春期に入り、だんだん口答えするようになってきた息子に振り回される毎日を送っています。
それでも、幼い頃は風邪をひいては、しょっちゅう入退院を繰り返していた息子。
今では毎日友達と遊び、サッカーも始めて元気いっぱいな姿に内心ほっとしていて。
息子のおかげで賑やかな日々を過ごせていますが、去年の夏とっても怖い出来事がありました……。
川でBBQを楽しむことに
去年の夏休み、息子は口を開けば『どこか出かけよう』と遊びに行くよう催促してきました。
でも、私も夫も働いていて、なかなか時間が取れず。
それでも『息子との貴重な時間を大切にしよう』と大きな川でBBQを計画したのです。
ほかにも仲良しのご家族を誘い、総勢20名ほどで遊ぶことになりました。
子どもから目を離していたら……
当日、大人たちがBBQの準備をしている間、子どもたちは川辺で水遊びを楽しむことに。
「遠くに行かないようにね!」
と声を掛けましたが、遊びに夢中になっている息子たちの耳には届いていません。
それでも、ママ友たちとため息をつきつつも、特段心配はしていませんでした。
というのも、この川は流れが穏やかで、川底もよく見えるほど浅そうな感じ。
子どもたちも小学4年生と大きく『溺れるようなことはないだろう』と高を括っていたからです。
しかし、ママ友たちとのおしゃべりに夢中になって数分、
「助けてええええええ!!」
との悲鳴に近い声が!
川の怖さを知り、ゾッと!
ハッと子どもたちの方を見ると、息子の姿が見えません。
すぐさま夫が川に入り、沈んでいた息子を救出。
迅速な救助の甲斐あって、息子はすぐに意識を戻して大泣きしました。
それを見ていたほかの子どもたちも大号泣。
私たち大人も落ち着いてから、何があったのかと聞いてみると……。
「急に深くなった」
「一気に川から出られなくなった」
それから大人たちで確認すると、あんなに川底が見えて浅そうに見えていたのに、あるところまで行くと急に水深2mほどに!
川底が掘られて一気に深くなっていたのです。
『もし子どもたちのSOSの声がなかったら』と思うと、恐怖で息子を抱きしめる力がぐっと強くなりました。
それからは、一見浅そうに見える川でもどれだけ深いか分からない場合は、遊ばせないようにしています。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい