2024年6月に東京・大阪にて上演予定の舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場(いくさば)―。原作 荒川 弘 × 脚本・演出 石丸さち子のスペシャル対談が到着した。(※本対談は 月刊「少年ガンガン」2024年4月号(3月12日発売)から 月刊「少年ガンガン」2024年6月号(5月11日発売)まで三号連続掲載されたものです)

――「鋼の錬金術師」初の舞台化のお話を聞いた時のことをお聞かせください。

荒川 私のところに最初にお話が来たのは「舞台化がOKかどうか」というシンプルな点からでした。他のメディア展開をする時にもお話ししたのですが、原作が「子供」なら、そこから派生するものは「孫」みたいなもの。舞台化の時も、孫を見守るおばあちゃんのような気持ちで「ほうほう、そうかい。早く大きくおなりよ」と楽しみに待っていました。

―― いわゆる“2.5次元舞台”をご覧になったことはありますか?

荒川 舞台を実際に観に行ったことはなかったのですが、仕事場で、2.5次元の舞台映像を作業中に流すアシスタントさんがいるんです。それを見ると、ストーリーも演出も面白いですし、衣裳もキレイ。そして、ずっと楽しい何かを見せようとしている。「これは面白いわ」「人気になるわけだ」と思っていたので、「鋼の錬金術師」の舞台もこんな感じになるのかな、と考えていました。とはいえ、錬金術やアクション、アームストロング少佐の筋肉をどう作るのかなど、全く想像がつかなかったですが。

石丸 アームストロング少佐の吉田メタルさんはもともとすごい筋肉をお持ちなんですが、衣裳合わせの時に「もっと育てるんですよね?」って言ったところ、稽古前からさらに鍛えてくれて。稽古中も本番の芝居の中でも、筋肉のバランスを保てるように色々変えながら筋トレしていましたね。

荒川 あの筋トレは公演ごとの回替わりだったんですね!

―― いざ舞台をご観劇されてのご感想は?

荒川 もう最初から最後まで面白かったです! 舞台の端から端まで、上から下まで目が離せない。舞台の中央で会話している時に、セットの上ではキンブリーさんが歌っていたりするんです。キンブリーさん、すごかったですね。すごく楽しそうでした。マルコーさんも歌うんだと思った次の瞬間、「う、上手い…!」って。アナログとデジタルを混ぜながらの演出は「なるほど!」の連続で、一緒に観劇していた担当編集さんと驚きっぱなしでした。

石丸 歌唱シーンはとくにお客様も驚かれたようですね。キンブリーのシーンが短かったので、歌で印象づけたかったんです。私がハガレンのアニメを見ていた時、オープニングとエンディングの歌がすごく印象的で。舞台でもテーマソングを作りたいなと思っていたんです。それに、レコーディングして繰り返されるものではない、一回きりのライブ感を強調できればと考えました。俳優の声が持つ力と楽器が今まさに鳴っている音が、その空間を共有する人達の鼓膜を直接一気に振動させるっていう共振感覚こそ、劇場に足を運んで生の演劇を見ていただく方へ届けられる面白さではないかなって。

荒川 確かに、そのことによって共鳴というか、会場全体が楽器のように息を吹き込まれて音楽を奏でるみたいな感じになりますね。歌に生演奏、アクションと飽きさせない展開が次から次へと起こって、あっという間に感じました。そうそう、私が観た回はちょっとしたハプニングがあり、大道具のベッドが壊れてしまったんです。その場面に登場していたエドや周りの人たちが役として演技をしながら、さり気なく直していたこともすごかったですね!

石丸 そうでしたね!ちょうど舞台の反対側でホムンクルスたちのやり取りがあったので、ベッドの周りが薄暗かったんです。だから照明の明かりを入れるのを少し遅くして、舞台上でずっと直していました。ベッドが直る直前にエドが手を合わせて、さも錬成した風に(笑)。

荒川 アドリブ力に感心しました。そういうところも本当に面白くて。公演に何度も通う方がいる理由が分かりました。

石丸 実際、全公演通ってくださった方もいらっしゃいました。本当に原作が好きな方々が客席に集まってくれて。出演者もみんなハガレンが好きで、稽古中も1シーン生まれるごとに「おお~こうなるのか!」って座組内でまず楽しんでくれていたんです。客席からも出演者からも、ハガレンファンに勇気を与えられてやってきた気がします。

―― 石丸さんはオファーをキッカケに「鋼の錬金術師」を一気読みされたとか。

石丸 もう止まらなくて、夜通し読み進めていました。エドとアルに夢中になってしまったんですね。これほど過酷な経験をした上で、なぜ彼らはこんなにも素直で明るく前を向けるのか……全てが愛おしくて。初めにオファーをいただいた時は「もっと若い演出家の方がいいんじゃないか」と逡巡してたんですけれども、原作を読み終えた後は「お願いですから、私にやらせてください!」と頼みました。人間が持つ様々な欲望や政治家の思想、人種問題や宗教のこと、そして愛、全てが見事に「社会の縮図だな」と。長く愛してきたシェイクスピアの悲劇や喜劇、歴史劇など、すべてをまとめて演出するような心地にもなりました。こんなに大変なチャレンジになる脚本と演出はぜひやってみたいと思いましたね。どのキャラクターも魅力的ですし、ハガレンが大好きです!

荒川 ありがとうございます!

―― 脚本を書く前に、原作コミックスのセリフを全部書き出されたそうですね。

荒川 全部書き出したんですか!?

石丸 はい。まず全部自分でタイピングして、理解。そして場所や時系列ごとに並べたり、文章をシャッフルしていくような分解を行い、脚本として再構築するような流れで書きました。原作にはたくさんの名台詞があって、一語一句変えるとその魅力が損なわれます。愛している人ほど傷つけてはいけないところって分かるじゃないですか。だから自分がもっともっと作品を大好きになれば理解もさらに進むと思って。稽古場でも原作はすぐ手元に置いてありました。いつでも立ち戻る場所でしたね。

――稽古場にも原作コミックスを置いておられるのですね。

石丸 今でも机の上に置いています。確認するときは、常に本で。

荒川 紙の本だと、この厚みのこの辺りに書いてあった、とか結構覚えていますよね。今、原作がある作品も描いているのですが、原作小説をスマホにダウンロードして外でネームをやろうとしたら、物語が立体的にたちあがってこなくて。全然ネームが進まないのでびっくりしました。原作を読むならやっぱり紙だなって(苦笑)。

石丸 すごくわかります、何度もページを捲って手が覚えてくるんですよね。
外でネームを考えることもあるんですね、先生の頭の中を想像するとワクワクします!

荒川 小説を読んでいる時も、頭の中で漫画のコマ割りをはじめちゃうんです。最初は文章を読んでいるのに、気付くと全部ネームになっている。だから、小説が全然進まなくて。年を取って漫画の経験を積めば積むほど、読むのがめちゃくちゃ遅くなっています(苦笑)。

石丸 私も読んでいるとセリフのように音や映像がうかんできます。「鋼の錬金術師」は自分が小さい頃に読みたかった~! 大人になってから読む味わいも素晴らしいですが、子供の時にも読みたかったです。

荒川 人間の成分なんかを考える小っちゃい子とか、嫌ですよね(苦笑)。でも、ここ(「鋼の錬金術師」)から科学を好きになってくれる子がいたら嬉しいなあ。

―― 脚本やキャスティングについて原作サイドからのリクエストはありましたか?

石丸 ほぼ無かったですね。細かい言い回しなど担当編集の方からありがたいアドバイスをいただきましたが。先生からいただいたご指摘はたった一カ所で、「有機野菜」。マルコーが賢者の石の情報を潜ませた「今日の献立千種」のレシピ内で、私がノリで「有機野菜」と書いたら、「『鋼の錬金術師』の世界は有機野菜が普通栽培なので、【有機】はトルツメでお願いします」って。これは作者の荒川先生だからこそ出てくるチェックだと思いました。

荒川 (笑)。キャスティングなどは私は詳しくないので、現場の方がいいと言うならばいいんだろう、みたいな感じでした。楽しみだなあ、って。アシスタントさんの中に役者さんファンがいるのですが、そういう人は原作を知らなくても舞台を観に行きますよね。そして、舞台が面白ければ漫画も読んでみようか、となってくれる。

石丸 2.5次元舞台や俳優ファンの方で、ハガレン未経験から観劇をキッカケにコミックスを買ったという方もいらっしゃいます。ぜひこの素晴らしい原作に触れて欲しいなと思います。

荒川 メディアミックスのありがたいところですよね。逆に、原作ファンが役者さんのファンになったりして、他の出演舞台にも行ってみようかなと思うかもしれません。私自身、2.5次元舞台って、こんな楽しいんだと思いましたから。

―― 第一弾公演をご覧になって、印象的なシーンは?

荒川 お母さんを錬成するシーンですね。アニメや映画など色々なメディア展開がありましたが、今までで一番、“お母さん”が怖かったです。動きもすっごく怖かった!

石丸 良かったー!あれは俳優がブリッジして登場しています。いろんな方法を考えたのですがフォルムを作るとお金もかかりますし(笑)、シンプルに俳優がおかしな格好をしようと。だからブリッジしながら動ける人を探しました。

荒川 「急募:ガチでブリッジが出来る人」(笑)。

石丸 そう、ガチブリ(笑)。「これは演劇では伝わりにくいかな」と心配していたものでも幕が開いたら好評をいただくことが多くて、嬉しかったです。カンパニーのみんなも「一緒に作っていこう!」という意気込みにあふれたメンバーで。「みんなで錬成しよう」と言っていました。「アルは舞台でどうするんだ?」というハガレンファンの皆様の声もありましたが、眞嶋秀斗くんとスーツアクターの桜田航成くんが一心同体となってやってくれました。稽古場から常に一緒にいて同じ動きをして、本番中も眞嶋くんは袖でずっと鎧のアルと同じように動いてセリフを言っていたんです。「不自由な演技の作り方だけれども、僕らは二人で一人前の俳優として演技をするんだ」という感じが、「不自由である事と不幸である事はイコールじゃない」という有名なセリフと重なって胸が熱くなったり。

――まさに「二人で一人」のアルフォンスでした。

荒川 プロフェッショナルですね! それに、原作のアルフォンスを本当に愛してくださって。そんな風にお客さんからは見えないところで頑張っておられる方や、縁の下の力持ちの方々がどのように舞台を支えてくれているのか。そういうところも見たくなりますね。是非、次の舞台のメイキング風景も、DVD(の特典映像)にモリモリいれてください。

―― あらためて「鋼の錬金術師」のテーマについてお聞かせください。

荒川 言葉にすると漠然としているのですが、「生きるとはどういうことか」というのが、ずっと中心にありました。物語の最後でアルが口にした「10もらったら自分の1をプラスして、11にして次の人へ渡していこう」が最終的なメッセージでしょうか。今をより良くして次の世代に繋いでいこうとすることが、我々大人のやることではないか、と。命の連鎖でもありますね。戦争はなくなりませんし、世の中は物騒になる一方で、「より良く」というよりも「マシな渡し方」をしていかなきゃいけないなと思う昨今ですが。

石丸 「鋼の錬金術師」で私が素敵だなと思ったのが、善と悪の二項対立にしないところ。今、戦争に纏わるあれこれもそうですし、何に属するか、何を信じるかで真っ二つに分かれがち。それが対立するだけで終わって、相容れることがないままがすごく多いなと思うんです。でもハガレンは線引きをせずに、それぞれの行動原理を追っていく。エドとアルがピュアな目線を持っているということもあるかもしれませんが、大人の決めた倫理観や道徳感ではないところから世の中を見据えていく姿が本当に素晴らしくて。一番シンプルに、愛情で世界が読み解けるんじゃないかという夢と希望を、この二人が叶えてくれるような気がします。

荒川 15歳くらいなので、まだ大人の枠にハマっていないんですよね。大人にはなりきれない、でも子供じゃない思春期。どこか斜めに構えているところもありますが(苦笑)、命に対する線引きはまだ子供で。少年誌で読者の方に訴えかけるにはこのくらいの世代だろうと(エドたちを)設定したのですが、ありがたいことに単行本を手にとってくださっている方の年齢層は、上から下まで幅広いようです。

石丸 劇場に足をお運びいただいたお客様の客層もとても幅広かったんですよ。スタッフのお子さんも見に来られて、もう夢中になってくれたようで。お部屋のドアに「東方司令部」と書いた紙を貼っていたらしいです。

荒川 東方司令部はコーヒーが薄くて不味いのに(笑)…! もしかすると、軍服がかっこよく見えたのかもしれませんね。

――演出のイメージはどの段階から考えられていますか?

石丸 脚本を書いている時点で演出が見えてくるシーンもあります。例えば病院の屋上のシーンでは、兄弟二人が始点と終点のない円の上を交わることなく走りつづけることで、最も近く最もわかりあえるはずの兄弟でもわかりあえない不安と、終わりのない旅のイメージを描けると思いました。原作には様々な印象的なシーンがあるので、演劇ではどう見せるか、常に考えています。

荒川 頭の中で描くスクリーンは、舞台サイズなんですか?

石丸 はい。舞台セットを縮小した舞台模型があり、模型を見ながら頭の中でも箱庭のようにそこに世界を創り出しています。
脚本をまとめる段階は、原作をリスペクトしながら、演劇としておもしろいまとめ方をしようと思っています。失礼のない代弁者でいたいです。

荒川 媒体によって全然違うと思うので、好きにやっていただいていいんですよ! 漫画は私が好きに描きますが(笑)。

―― それでは、第二弾公演のプランはどのような形になりますか。

石丸 登場人物が一気に増えて、エドとアルも別行動を始めたりするのでシーンがたくさんあるんですよね。しかも「これをやっておかないと、後々これが分からなくなる」ということが多い。でも“忙しい方のためのハガレン”みたいなことにならないように、心を描いていこうと思っています。なぜ彼らはこの行動を選んだのか、その心の旅路をきちんと、そしてテンポ良く描ければ。

―― マスタングの部下や隣国シンの者たち、新キャラが続々と登場します。彼らはどのように生み出されたのでしょうか。

荒川 マスタング隊で最初にできたのは誰だったかな。ホークアイは「銃を撃ちまくる姉ちゃん、いいなあ」と思って。銃を撃つ有能な副官に、“とっぽいにーちゃん”な上官、真面目なフュリー、頭脳労働派のブレダとファルマン。ハボックは肉体労働派で…少年漫画ではよくある役分けだと思います。あとは、犬ですね(笑)。シンについては、錬金術を調べていたら我々が知っている西洋の錬金術とは別に、中国では錬丹術というものがあって。「錬金術があるなら、錬丹術も出そう!」というところからで、キャラクターは後からついて来た感じです。

―― 調べられたものはなるべく取り入れようと?

荒川 もともと『三国志』や『水滸伝』が好きで、中国古典を読んでいると、錬丹術や「皇帝が不老不死を求めた話」がバンバン出てくるんです。昔から錬丹術を知っていたので、錬金術を出すならそちらも出したいなと思って。そこから「じゃあ、東(シン国)の面子を考えよう」「そこにホーエンハイムをつなげちゃおうか」と。西の錬金術と東の錬丹術ではちょっと考え方が違うんですが、さらに調べると、中間地点のインドにも錬金術があったんですよ。イシュヴァールはその辺りをイメージしています。

石丸 そこからちゃんと諸々がつながって、あの素晴らしいエンディングに辿り着くのがすごいです。

荒川 やっぱり幸せになってほしいじゃないですか。わりとシビアな物語だから、苦めなオチにすることも可能ではありましたが……幸せになってほしい、その一心でしたね。完全にエンディングが固まったのはいつ頃だったかな。自分が生み出したとはいえキャラクターは生きているので、イベントの度に自分が想像していない方へ行ってしまうんです(笑)。作者としてはこちらのルートに進んでほしいけど、今までの物語での積み上げからするとコイツは絶対に行かないだろうと。だから、最後の最後まで考えていました。「人を犠牲にはしない」という縛りはありましたが、絶対に何か道があるはずだと思って。

石丸 エドとアルの強い意志ですもんね。身体を取り戻したい、でも人を犠牲にはしないっていうのが。

荒川 はい。賢者の石…誰かの命を使ってしまえば簡単ですが、エドはそれをしないと決めていたので。「難しいルートを選びやがってこの野郎…!」と思いながら。

石丸 あんなにすごいものを生み出しながら、彼らに手を焼いている姿が面白過ぎます(笑)。

荒川 大人だったら落としどころを見つけろよ、となるでしょうが、エドは大人じゃないし、エドは私ではないので。エドならこうする、アルならこうする、というのを考えました。「幸せになってほしい」という願いは、作者としてブレずに最後まで行けた。彼らがちゃんと幸せになる道があって本当によかったです。過去に伏線を張っておいた自分、ありがとう!と思いました(笑)。

石丸 連載中は何に育つか分からない種を撒いていたってことですか?

荒川 そうですね。どうとでも取れるようにしておいて、後で「お、これ使えるぞ」って。貧乏性なので出したネタは全部使い切りたい(笑)。奇跡的に、無事にハッピーエンドを迎えられてよかったです。

―― 今後の物語、舞台でも目にしたいですね。

石丸 最後の駅のシーン、大好きなんです。出来るならばぜひ、あのシーンまで演出したいと思っています。

荒川 恥ずかしいエドワードさん…しかもダブルキャストってことは、二人分聞けちゃうんですね!

石丸 そうです、二通り(笑)。駅のシーンを積み重ねてあの場面に行きたいなと思っているんです。第一弾も汽車に乗車しているところから始まって、駅で終わったので。全てのキャラクターが面白いので全部取り上げたいんだけれども、舞台だと表現できる情報が限られている。そうなるとエドとアルの成長と旅が一番の基本になると思っていて。だから旅しているんだってことを、いつも忘れないようにさせてあげたいです。目の前のシーンを描くことに夢中になり過ぎて、旅のはじまりと目的を忘れないようにしたいなと思っています。

荒川 舞台で一番感じたのは生き物だなあ、ということ。前の日、もしくは当日午前の公演で得たものが、次に経験値として積み上がっていく。生だからこそですよね。見る側もめちゃくちゃ楽しい。漫画とは違うからこそ、漫画からは得られない刺激があります。

石丸 原作の魅力と「わくわく」を大切にしながら、演劇という形態の自由さを最大限に活かし、工夫して、改めて一から作っていきます。原作ファンにも演劇ファンにも、それから初めて演劇を見る方にも、どの人にも届くような作り方をしていきたいと思っていますので、是非劇場に足を運んでいただきたいと思います。

荒川 まさにどの人にも、年齢の制限なく見て楽しんでいただけたら。

――本日はありがとうございました。

インタビュー&文=片桐ユウ