「GOAT」とは「Greatest Of All Time」のスラングでスポーツやエンターテインメントなどの分野で最も優れた存在を指す「最高到達点」という意味で使われている。全編ラップの同曲は強烈なヒップホップテイストを全面に押し出した意欲作で、メンバーも「曲が流れるだけで勝手に体が動き出す」「今の自分たちのスタイルを見せつけていく」と胸を張る。
日本のアイドルが挑戦しないような激しいダンスとラップを繰り出しながら、歌詞の中で「I’m the New GOAT」と自分たちが“最高の存在”であることをアピールしている。振り付けを担当したRIEHATAはBTSやTWICEなどK-POPのダンスを担当したこともある世界的なコレオグラファーだ。滝沢社長が「グローバルに挑戦できる曲」というだけあって、1月3日のYouTube MVのデイリーランキングではグローバル1位を獲得し、メディアには「快挙」の文字が躍った。
「まず、『GOAT』という楽曲に目新しさがありません。ラッパーのEMINEM(エミネム)の曲に『G.O.A.T』『Respect The G.O.A.T.』『Respect the G.O.A.T. 2』があり、LL Cool J(エルエルクールジェイ)が2000年にリリースしたアルバム『G.O.A.T. (Greatest Of All Time)』の中にも『The G.O.A.T.』という曲が収録されています。Number_iは3月2日にNHK総合の音楽番組『Venue101』に地上波番組として初生出演しましたが、一緒に出演した韓国のボーイズグループ・ATEEZ(エイティーズ)も昨年6月に公開した楽曲『BOUNCY』のMVの中で“GOAT”を題材にしていました。こちらの再生回数は1億1000万回を超えています。そもそも、日本の音楽市場は世界第2位ですから日本のファンが大きく動けば世界デイリーランキングで1位になるのはそれほど難しくありませんし、世界を狙うといいながらなぜ英語詞にしなかったのか。こちらも疑問が残ります」