【AFP=時事】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するザウバー(Sauber)が、来季からチーム名を「ステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)」に変更することになった。国際自動車連盟(FIA)が15日に発表した2024年シーズンのエントリーリストで明らかになった。

 ザウバーのチーム名変更は、タイトルスポンサーであるアルファロメオ(Alfa Romeo)が先月に撤退を表明したことに伴うものとなっている。アルファロメオはF1のパイオニア的存在で2018年に選手権復帰を果たしたが、再びシリーズから去ることになった。

 2024年シーズンに向けたザウバーの正式なチーム名はまだ決まっておらず、来季からの2年間は以前からのスポンサー2社の名前がマシンに刻まれることになる。「Stake」はオーストラリアのオンライン賭博サイトで、同傘下の「Kick」はライブ配信サービスとして昨年の開始以降、登録ユーザーが2200万人に上っている。

 ザウバーのチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルニ・ブラビ(Alessandro Alunni Bravi)氏は、「ザウバーは常に革新的であり、型にとらわれず、慣習を打ち破ってきた」とし、「Kick.comとのパートナーシップは、われわれの原動力となる哲学の最新かつ大胆な表現だ」と述べた。

 正ドライバーの周冠宇(Guanyu Zhou、チョウ・グアンユー)とバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)は、来季もチームに残留する。パワーユニット(PU)も引き続きフェラーリ(Ferrari)を使用するが、2026年以降はアウディ(Audi)から供給を受けることになっている。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
元F1王者バトン、2024年WECハイパーカークラスにフル参戦
メルセデス代表の利益相反疑惑、FIAが調査終了を発表
アウディ、2026年からザウバーにパワーユニット供給