PlayStation 5(PS5)やPlayStation 4(PS4)には独自のオンラインゲームストアであるPlayStation Storeがあり、パッケージ版が存在しないゲームやゲームの追加コンテンツ(DLC)のほとんどがPlayStation Storeで独占的に販売されています。PlayStation Storeでは販売価格の30%が手数料として徴収されているのですが、これが高額過ぎるとして訴訟を起こされており、最大63億ポンド(約1兆2000億円)相当の集団訴訟に進展する可能性が高まっています。

Sony facing $7.9 bln mass lawsuit over PlayStation Store prices | Reuters

https://www.reuters.com/technology/sony-facing-79-bln-mass-lawsuit-over-playstation-store-prices-2023-11-21/



Sony sued for $7.9 billion over UK PlayStation Store pricing

https://www.gamedeveloper.com/business/sony-sued-for-7-9-billion-over-uk-playstation-store-pricing

Sony facing $7.9 billion UK lawsuit for unfairly priced games, add-ons on PlayStation Store - Dot Esports

https://dotesports.com/business/news/sony-facing-7-9-billion-uk-lawsuit-for-unfairly-priced-games-add-ons-on-playstation-store

Sony Fails To Kill B ig Lawsuit Over PlayStation Store Prices

https://kotaku.com/playstation-store-lawsuit-ps5-sony-1851039664

2022年、PlayStationの開発・運営を行うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、PlayStation公式のオンラインストアであるPlayStation Storeを通じて販売されたゲームや追加コンテンツ(DLC)に対して課される30%の手数料が高すぎるとして、イギリスの消費者権利擁護団体から訴訟を提起されました。

ソニーが8100億円の訴訟に直面、PlayStationの販売手数料30%が高すぎるとの主張 - GIGAZINE



この訴訟の審議が競争控訴裁判所により行われ、「最大63億ポンド(約1兆2000億円)相当の集団訴訟に臨む必要がある」という判決が下されました。

原告側の弁護士は、SIEがデジタルゲームやDLCの売買をPlayStation Store経由でのみ行うよう義務付け、開発者やパブリッシャーから販売価格の30%を手数料として徴収しているのは、市場における独占的な地位を乱用する行為であると指摘しています。

一方で、被告側の弁護士団は訴訟について「最初から最後まで欠陥がある」と主張しており、訴訟を破棄すべきと主張しました。なお、競争控訴裁判所は2022年に訴訟が提起されたのちにPlayStation Storeでコンテンツを購入した人は、この集団訴訟の原告集団からは除外されるべきであると主張しています。



SIEがPlayStation Storeの手数料が不当に高すぎるとして訴えられたのはこれが初めてではありません。2021年にも同様の訴訟がアメリカで提起されましたが、この訴訟は2022年7月に却下されました。

ソニーが「PlayStation Store」でのゲーム独占配信に対する集団訴訟に直面 - GIGAZINE



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