イーロン・マスク氏に買収されてからさまざまな変化を遂げるTwitterは、2022年末からTwitter Blueで認証済みバッジを誰でも買えるようにしました。その後、マスク氏は「Twitter Blueのユーザーに広告収益を分配する」と発言していたのですが、ついにTwitter Blueユーザーに広告収益が分配され始めています。

Twitter starts sharing ad revenue with verified creators | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/07/13/twitter-starts-sharing-ad-revenue-with-verified-creators/



Twitterが、ツイートのリプライ欄に配信される広告から得た広告収益の一部をユーザーに分配し始めました。広告収益の分配を受けられるのは、Twitter Blueに加入しており、過去3カ月間での月ごとのツイートインプレッション数が500万回を超えているユーザーです。

マスク氏はTwitterの広告収益分配について、2023年6月10日に「今後数週間以内にTwitterはクリエイターへのリプライで配信される広告に対して支払いを開始する予定です。最初の分配総額は500万ドル(約6億9000万円)です」とツイートしていました。





マスク氏はTwitterの広告収益分配について、「コンテンツクリエイターへの収益分配は、収益分配を約束した2023年2月の時点から累積されています」と述べています。





なお、Twitterは広告収益をStripe経由で支払うそうです。

75万3000人のフォロワーを抱えており、サブスクリプションも10人いるというジャーナリスト兼作家のBrian Krassensteinさんは、最初の広告収益分配で2万4305ドル(約330万円)を受け取ったことを報告しています。





23万2000人のフォロワーを持つミュージシャンのSKさんは、2236ドル(約30万円)を受け取ることになったと報告。





172万6000人のフォロワーを抱えるジャーナリストのBenny Johnsonさんは、9546ドル(約130万円)を受け取ったと報告しました。





71万人のフォロワーを持つAshley St. Clairさんは、7153ドル(約98万円)を受け取ると報告。なお、Clairさんの2月以降のツイートインプレッションの総数はザックリ計算したところ8億4000万回ほどだそうです。これをベースに考えると、インプレッション数100万回当たり8.52ドル(約1170円)を受け取ることができるという計算になります。なお、インプレッション単価がユーザーごとに変化するか否かは不明です。





30万5000人のフォロワーを持ち、3899ドル(約54万円)を受け取ったと報告した@levelsioさんは、1万人のフォロワーがいれば月25ドル(約3400円)、10万人のフォロワーがいれば月250ドル(約3万4000円)、100万人のフォロワーがいれば月2500ドル(約34万円)程度稼ぐことができると概算しています。





Twitterには「フィード内に配信される広告に対して発生する収益を、どのクリエイターに分配すべきかを決めるのが非常に難しい」という構造上の問題があります。これはTikTokなどの他プラットフォームも同様に抱える問題です。そのため、Twitterではユーザーのリプライに表示される広告から発生する収益をクリエイターに分配しています。

なお、Twitterの以下のページをチェックすればTwitterの収益化基準を確認することができます。例えば、暴力的なコンテンツやアダルトコンテンツなどは収益化の対象外となります。

コンテンツの収益化に関する基準 | Twitter ヘルプ

https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/content-monetization-standards