非常に強い台風13号は15日午前9時、沖縄県石垣島の南約300キロの海上にあって、1時間におよそ15キロの速さで北に進んでいる。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、中心から半径150キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。

 台風の中心は24時間後の16日午前9時には、西表島の北約150キロの海上を中心とする半径170キロの円内に、さらに17日同時刻には、長崎県五島市の南南西約180キロの海上を中心とする半径300キロの円内に達すると予想される。

 台風の接近に伴い、沖縄地方では次第に風が強くなり、15日夕方には先島諸島が、また16日には沖縄本島地方も風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがある。海上では、波がうねりを伴って次第に高くなると思われ、先島諸島では波の高さが6メートルを超える大しけとなっており、午後には9メートルを超える見込み。

 台風の接近により、先島諸島では1時間に30−50ミリの激しい雨が降る所があると思われる。また、秋雨前線が北上するため、台風からの湿った空気が流れ込む九州北部地方でも、夕方から1時間に30−50ミリの激しい雨が降ると推定される。明日午前6時までの24時間雨量は、先島諸島の多い所で150ミリ、九州北部の多い所で200ミリの見込みで、その後さらに増えるおそれがあるため、気象庁は土砂災害や浸水害に注意を呼びかけている。【了】

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