もちろんC・ロナウドはEURO本大会での最多ゴール記録も有する。初出場の2004年大会での2ゴールのほか、前回の2021年大会の5ゴールなど出場した全5大会でネットを揺らしており(もちろんこれも記録)、その数は通算「14ゴール」。2位のミシェル・プラティニ(フランス)の9ゴールに5ゴールも差をつけており、この記録は当分破られることがないだろう。ただし、フランスの英雄プラティニが凄いのは、1大会で9ゴールを叩き出しているところだ。これはEUROにおける1大会の最多ゴール記録となっている。ちなみにC・ロナウドは、EURO予選での歴代最多ゴール記録(36ゴール)も保持している。

 このように常に大舞台に立ち続けてきたことで、C・ロナウドはEUROとワールドカップの本大会での数字を合算すると「47試合・22ゴール」。これはどちらも歴代最多記録となっている。

 もちろんクラブチームでも数々の記録を生み出してきた。まずはUEFA主催のクラブ大会における最多出場記録だ。スポルティング時代からマンチェスター・U、レアル・マドリード、ユヴェントスと常に欧州カップ戦に出場してきたロナウドは計「197試合」もピッチに立っている。これは2位のイケル・カシージャス(188)を抑えて歴代最多記録だ。ちなみに永遠のライバルであるリオネル・メッシは167試合に留まっている。

 そうなると、当然UEFA主催のクラブ大会での最多ゴール記録を持つのもC・ロナウドだ。197試合で「145ゴール」という驚異的な決定力を誇っている。2位はメッシの132ゴール。続いてロベルト・レヴァンドフスキ(98ゴール)となっている。

 チャンピオンズリーグだけに限っても、C・ロナウドは183試合・140ゴールでどちらも歴代最多記録となっている。さらにチャンピオンズリーグの得点王の回数でも、C・ロナウドはメッシ(6回)を抑えて歴代最多の7回(2007−08、2012−13、2013−14、2014−15、2015−16、2016−17、2017−18)を記録している。

 チャンピオンズリーグの優勝回数においても、カリム・ベンゼマ、ダニエル・カルバハル、ルカ・モドリッチと並びC・ロナウドは歴代最多の5回。さらに3度も決勝(2008、2014、2017)でゴールを決めている唯一のプレーヤーとなっているのだ。

Cristiano Ronaldo. pic.twitter.com/Kx9qDuvJux— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) June 14, 2023

 その結果、C・ロナウドは代表とクラブチームを合わせてキャリア通算「838ゴール」を決めており、これを歴代最多と主張するメディアも多い。そのほかにもC・ロナウドは数々の記録を打ち立てており、やはり彼は歴代最高プレーヤーの一人なのだ。

 次回は、そんなC・ロナウドの“変わった記録”を見ることにしよう。

(記事/Footmedia)