J1鹿島アントラーズは3日、JFA(日本サッカー協会)審判委員会に対してクラブから抗議文を提出したと発表した。

2日にJFAハウスで開催されたレフェリーブリーフィングにおいて、5月14日に行われたJ1第13節鹿島-名古屋グランパスエイト戦での鹿島FW鈴木優磨が取った行動を問題視したという。

当該試合前半29分に鈴木が得点後に木村博之主審を睨みつける事案が発生した。

前半12分に同様の形でCKからヘディングで鈴木はネットを揺らすも、VARの助言により木村主審がオンフィールドレビューに入った。

その後ペナルティエリア内での反則が認められ、鈴木の得点はノーゴールと判定された。

その意趣返しと言わんばかりの審判員に対する挑発行為が話題となった。

一部報道では扇谷健司審判委員長が鈴木を名指しで批判したと報じている。

そこで鹿島は

本日(6/3)、JFA(日本サッカー協会)審判委員会に対してクラブから抗議文を提出しましたので、お知らせいたします。

抗議文は、6月2日(金)にJFA審判委員会が実施したレフェリーブリーフィングにおいて、弊クラブ所属の選手名を特定する形で発出されたコメントに対するものです。同委員会のコメントは、5月14日(日)の2023明治安田生命J1リーグ第13節 名古屋グランパス戦における当該選手の行為について言及されたもので、複数の報道機関やメディアを通じて拡散され、ウェブ媒体やSNSなどで同選手への批判が集まる状況となっております。

当該選手の行為について、クラブからは試合後に本人へ厳重注意を行いました。一方、試合日から本日に至るまで、同委員会からクラブならびに選手への注意などは受けておりません。それにも関わらず、公式戦直前のタイミングでレフェリーブリーフィングでコメントが発出されたこと、同ブリーフィングにおける各種コメントにおいて審判員が特定される表現や発言が避けられている中で、当該選手の行為については選手名が特定されていることをクラブとして問題視し、同様の事象発生を防ぐためにも、正式に抗議いたしました。

クラブでは今後もフェアプレーの精神を持ち、審判団とより良い関係を構築しながら、日本サッカー界の発展に貢献していくよう努めてまいります。

とリリースした。

2002年ワールドカップ組織委員会や鹿島でフロント業務を務めた長岡茂氏は「どのクラブでも、同じ事があったら、同じ事をするでしょうね」と引用リツイートし、多くのサポーターも鹿島のリリースを支持していた。

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鹿島は4日午後5時にアウェーで浦和レッドダイヤモンズと対戦する。