やわらか〜なお餅とみずみずしいみかんの甘酸っぱさがベストマッチの「まるごと蜜柑」(ファミリーマート

スイーツコーナーの陳列棚の中でひときわ目をひく、太陽のような明るいパッケージの「まるごと蜜柑」268円。
太陽だと思ったのは、「まるごと蜜柑」の断面写真でした。本当にこんなに真ん丸のみかんが入っているの⁉と食べるのが楽しみになります。
「ファミリーマート」では2021年から同商品を発売しているようで、定番の味ということになるのかもしれませんが、筆者は初めて。
フルーツ大福専門店などで、みかんが丸ごと入ったものは1個500〜750円ほど。それに比べると手頃な価格といえますね。

パッケージから取り出すと、つぶれないよう透明ケースに入った大福が登場します。ずっしり重量感のある大福は、直径6.5cm、高さは4.2cmくらい。重さは約120gでした。

淡いオレンジ色の餅は、白い粉がまぶされてもっちりすべすべ。あ〜、こんなもち肌が欲しい! とツンツンと突っついてみたくなりますよ。

さて、パッケージの写真どおりなのか確かめるべく、大福の中ほどを水平にカットしてみました。その答えはご覧の通り! 濃いオレンジ色でつやつやの真ん丸のみかん。その周りを包む白あん、さらにその外側を淡いオレンジ色の餅が縁取っています。これぞ、フルーツ大福の魅力“萌え断”ですね。

縦方向に手で割ってみると、外側の餅がびよ〜んと伸び、餅のやわらかさがよくわかります。かぶりつくと、ほんのり甘く、もっちもち食感のなかから、甘酸っぱくジューシーなみかんの味わいが広がります。
みかんはシロップ煮になっているので、上品な白あんの甘みとよく馴染み、みかんの缶詰を食べているような懐かさも感じます。 口どけのよい餅の旨みと相まって、とってもおいしいのですが、ちょっと気になったところをあげるとすれば、みかんの内側の袋がやや硬くて口に残るときがあります。

それでも餅、白あん、蜜煮のみかんがそれぞれおいしく、一体になると爽やかでおいしいフルーツ大福になっています。

フルーツ大福の先陣を切ったのは1980年代に登場した「いちご大福」。これを初めて考えた人はすごいですね! 今やさまざまなフルーツが餅に包まれ、フルーツ大福として販売されるようになりました。
丸くかわいらしく、庶民的なイメージをそのままに、甘酸っぱいフルーツを包み込んだ大福は、20世紀の大発明といえるのではないでしょうか。

気になるカロリーは、1個あたり218kcal。一般的な大福もち1個より、大きさ、重さから考えると、あんこが少ない分、少しだけカロリー控えめといえるかもしれません。食べごたえがあるので、小腹が空いたときにおすすめです。
春へ向かっているとはいえ、まだまだ寒い日が多い季節。コタツの上や、陽だまりの縁側で食べたくなる「まるごと蜜柑」。ぜひ、お試しください。
Text:YUKO
Photo:EIJI

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