16日、日本代表の森保一監督が天皇杯決勝の試合後に取材対応し、ワールドカップに向けた教訓と自信を得たと語った。

J2・ヴァンフォーレ甲府とJ1・サンフレッチェ広島で争われた第102回天皇杯は、下部リーグの甲府が先制したものの、後半残り6分に追いつかれて延長戦へと突入する。甲府は延長後半のPKのピンチをGKが防ぐと、そのままの勢いでPK戦を制して見事優勝を果たした。

森保監督が日本代表に選んだことのある選手は、広島には6人いるのに対し甲府にはゼロ。監督は、広島の日本代表選手のプレーに物足りなさを感じたかと問われると「広島が、というよりも甲府が上回ったということ」と甲府を讃えた。

そして「サッカーに『絶対』はありえないということはないと甲府は今日示してくれた」と振り返り、ドイツやスペインなどの強豪と対戦する日本代表に置き換えて「FIFAランクで我々より上(の国)と当たるワールドカップでも『絶対』はない。私も改めて自信を持って臨める」と、甲府の大健闘をワールドカップへの糧としていた。

【文:森雅史/日本蹴球合同会社】