大学受験を予定している高校生のなかで部活に励んでいる子もいるのではないでしょうか。部活をしていると勉強時間をなかなか確保できない場合もあります。成績が上がらない、むしろ下がってしまうと親としても不安ですよね。ママスタコミュニティのあるママもそんな不安を抱えているようです。

『高校生の子どもに、部活をやめてほしいと思っています。運動系ではありません、音楽系です。部活中心になり成績が落ちたため、とにかく時間がもったいないです。やめてほしいのに嫌と言われます。どうすれば良いですか?』


投稿者さんは部活の時間を勉強に充てさせようとお子さんに部活をやめてほしいと伝えたそうですが、良い返事がなかったそうです。このような場合、どうすれば良いのでしょうか。他のママたちがアドバイスをくれました。

部活は続ける方向で……

成績に関する条件を出す



『部活をしたいのなら、テストで何番以内などの条件を出すのは良いと思う』


『私は部活を続けたいなら毎回学内テストで20位以内をキープしろと言われ、必死になって勉強したよ』


『やめないのなら、成績を上げる約束したら? もし達成できなければ、塾に入れたり家庭教師つけたりする約束もする。部活も大事だけれど、部活はあなたを行きたい大学に連れて行ってくれるの? と話をしたって。幼馴染みのお子さんは、それで成績をキープしながら部活をしているみたいよ』


一方的に部活をやめさせようとするのではなく、部活を続けたいならば良い成績を残すことを条件にしてはどうでしょうか。きちんとした目標があれば、子どもも勉強に身が入るかもしれませんね。

大学受験に向けて刺激を与える



『大学のオーブンキャンパスに連れて行けば? 今は部活命で先が見えていないけれど、その先の目標ができたら部活も勉強もやるよ』


ちなみに筆者の子どももオープンキャンパスに行き、「この大学に入るぞ」と気持ちを新たにしていました。オープンキャンパスでは、模擬授業や学校の説明を受ける機会があるので、受験生にとって刺激になるかもしれません。親に言われて勉強するのではなく、子ども自身が目標を設定して頑張ることも大切そうです。

部活を無理にやめさせると逆効果になる場合も

部活の時間を勉強に使うとは限らない



『こういう理由で親にやめさせられて成績が上がった子を見たことないけれど』


『部活をやらない時間を勉強にあてるか? と思うと意外にそうでもなかったりする』


部活をやめれば、その時間を勉強に使うことができるようになります。でも実際のところ、部活に充てていた時間をそのまま勉強時間にすることには、疑問を抱いているママもいます。自分で時間の管理ができるならスケジュールを立てて勉強をするかもしれませんが、友達とおしゃべりをしたり、帰宅途中で寄り道をしたりするなど、親が思うほど勉強時間を確保できないこともありそうです。

好きな部活をやめさせられた子どもの気持ちは?



『親がやめさせたら親を恨むと思う。私も中学時代に夏休みに親が乗り込んできた親を見たことある。反発して「勉強はしない」と話していた』


『親が無理矢理やめさせたらずっと恨まれるだけだよ?』


子どもにとって部活は、親が考える以上に大切な活動なのでしょう。やりたくて入った部活ですし、楽しみを見出すこともあります。それを無理にやめさせてしまうと、子どもはずっと根に持ってしまう可能性もあります。親にも反発し、勉強をしなくなるかもしれません。

部活はいつでもやめられる。やめた後のデメリットも考えよう

『知り合いの部活をしていた子が言っていたけれど、部活をやめたら成績下がったって。メリハリがなくなったから』


部活をしていると勉強時間が少なくなるかもしれません。親としても心配になってしまう気持ちもわかります。実は筆者の子どもも高校生のときに部活をやめようかと悩んでいた時期がありました。成績が思うように伸びなかったからです。担任の先生に相談したところ、部活をやめたところで必ずしも成績が上がるとは限らないと言われました。部活をしていて時間がないからこそ、集中して勉強ができる子もいるそうです。逆に時間があると、集中してできなかったり、いつでもできるからとなかなか勉強を始められなかったりする子もいるとのことでした。

人それぞれ勉強に集中できる環境のタイプは違うでしょうけれど、メリハリをつけた学習方法に取り組んでみて、それでうまくいけば部活をやめる必要もありません。部活はいつでもやめられますから、もう少し様子を見てあげるのも方法の1つではないでしょうか。

文・こもも 編集・きなこ イラスト・善哉あん