(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は11日深夜、自身のスピーチ中に統一派の人の妨害を受けたことについて「異なる意見を伝える市民も台湾の民主主義の一部だ」との考えをフェイスブックにつづった。

また「自由に意見を主張できるのは、先達たちが大きな犠牲を払って民主主義を勝ち取ったおかげだ」として「みんなが台湾の民主主義と自由を大事にしてしっかりと守るべきだ」と呼び掛けた。

蔡氏はこの日、北部・新北市で開かれた、参政権年齢に関する集会に出席しスピーチを行った。スピーチの途中で中国との統一を主張する「中華統一促進党」のメンバーである3人が「われわれは平和を求める」と書かれたプラカードを掲げながら、中国を挑発しないでなどと叫んだ。その影響でイベントが一時中断したが、参加者の「総統、頑張れ」「台湾、頑張れ」との掛け声の中、3人は警護員らに現場から排除された。

(葉素萍/編集:羅友辰)