さまざまなクラブに所属して活躍した男が、2022-23シーズン限りで現役を引退することを自ら公言したようだ。独『Kicker』にてケヴィン・プリンス・ボアテングの引退を報じている。

同紙にて来夏での引退を表明したボアテング。現在ヘルタ・ベルリンに所属するMFは「現役のプロサッカー選手としては、今シーズンが最後ということになる」とコメントを残しており、万が一クラブがUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得したとしてもこの決断は揺るがないそうだ。

ヘルタとの契約を1年延長し、ボアテングは最後のシーズンに挑むこととなる。これまでアカデミーで育ったヘルタに始まり、トッテナム、ドルトムント、ミラン、シャルケ、フランクフルトなどさまざまなクラブに加入した。特にミランでは2010-11シーズンに主力として活躍してセリエA優勝に大きく貢献。12-13からはクラレンス・セードルフから10番を引き継ぐなどミランの歴史に名を刻むプレイヤーになる。

その後はブンデスの各クラブやラス・パルマスでもプレイ。フランクフルトでも主力となり、2018-19シーズンにはサッスオーロからシーズン途中にバルセロナへと期限付き移籍を果たす。ビッグクラブへの挑戦も出場機会は減少し、わずか公式戦4試合でチームを退団。その後もフィオレンティーナ、ベシクタシュ、モンツァなどクラブを転々とし、14ものクラブに所属した。

最終的には生まれ育ったヘルタでサッカー人生を終える決断をしたボアテング。今シーズン限りで見納めとなる彼の活躍にも注目していきたい。