40年前の「西部警察」名シーンを想わせるアンベールで現れた新型Zセーフティカー

 日産は2022年6月3日、「SUPER GTシリーズ」のオフィシャル・セーフティカーとして提供された新型「Z」(日本名「フェアレディZ」)の制作過程などを公式動画で公開されました。
 
 ラッピングの工程に加え、ベールを被った新型Zが颯爽と登場するシーンが「まるで西部警察のワンシーンだ」と、日産ファンの間でさっそく話題を呼んでいます。

日産 新型「Z」のSUPER GT オフィシャル・セーフティカー[日産 公式YouTube動画より]

 日産の公式動画は約1分。まず幕を被ったイカズチイエローの新型Zが、颯爽とアンベールされるシーンからスタートします。

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 ヘッドライトも点灯され、華やかに登場。このシーンに「西部警察の登場シーンみたいだ!」と、一部のコアな日産ファンたちがSNSなどでさっそく反応しています。

「西部警察」とは、1979年からおよそ5年間に渡りテレビ朝日系で放映された刑事ドラマです。

 この番組には日産が全面協力しており、フェアレディZをベースに改造された特殊捜査車両「スーパーZ」も登場しています。

 スーパーZは、主演の渡哲也氏が演じる大門部長刑事の専用車で、華やかなゴールドのカラーリングとガルウィングドアなどの改造が施された、文字通りの“スーパー”なフェアレディZでした。

 スーパーZが番組に初登場したのは、1982(昭和57)年9月に放映された西部警察 PART2 第15話「ニューフェース!! 西部機動軍団」から。

 それは新たに導入される警察車両を紹介するシーンからはじまります。

 日産の関係者が車両の概要を説明するなか、暗がりから一転、スーパーZは照明とともにアンベールされ華々しく登場しました。

 あたかも発表会がおこなわれたかのような鮮烈な登場でしたが、新型Zのセーフティカー登場動画には、そのシーンを想わせる演出がされていたのです。

 また、西部警察のスーパーZは、緊急出動の際に署内のガレージから赤色灯とヘッドライトを点灯させ颯爽と出発しますが、そんなシーンを想わせる真正面からのカットもあります。

 およそ40年前の名シーンをほうふつとさせる公式動画に対し、熱心な日産ファンも「あの“スーパーなZ”だ」とムネアツな反応を示していました。

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 日産 新型Zを使用したSUPER GTシリーズ オフィシャル・セーフティーカーは、2022年5月28・29日に鈴鹿サーキットにおいて開催されたスーパーGT 第3戦から使用を開始しました。

 セーフティカーは、レースがスタートする前にはコース上に障害物がないかを確認し、レース中にアクシデントが発生した際には、競技車両を先導する役割を果たします。