現地時間5月28日、パリ近郊サンドニのスタッド・ド・フランスで開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝で、レアル・マドリーがリバプールと対戦。59分にヴィニシウス・ジュニオールが決めた虎の子の1点を守りきって1―0と勝利し、4シーズンぶり史上最多14度目の戴冠を果たした。

 マドリーと言えば先日、今夏の加入が濃厚視されていたフランス代表FWキリアン・エムバペが、パリ・サンジェルマンとの契約を延長したことで、裏切られた形となった一件が、世界中で話題となった。

 CL決勝後のインタビューで、エムバペについて問われたマドリーのフロレンティーノ・ぺレス会長は、次のように答えている。スペイン紙『MARCA』が伝えた。

【PHOTO】最多14度目のCL制覇を成し遂げたレアル・マドリー! 歴史に名を刻んだV戦士を一挙に紹介!
「エムバペ? マドリ―は常に最高の選手を獲得するために努力し続けるが、エムバペはすでに忘れられている。何も起こっていない。マドリーは完璧なシーズンを過ごしており、それは忘れられた問題だ」

 23歳の怪物から、移籍しないことを直接告げられた敏腕会長は、「今日は、エムバペは存在しない。レアル・マドリーのパーティーがあるだけだ」と続けている。

 エムバペなしでも、これほど強いんだ。ぺレス会長の矜持が窺えるコメントだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部