ロケ弁ブランドをはじめ、さまざまなジャンルで活躍をするフードデザイナー・細川芙美さんが、ズボラ女子でもできる簡単レシピを紹介する連載。第50回は前回に引き続き、食パンを使ったパスタをご紹介します。

今回のテーマ:「食パンも具材に!レモン香るレタスのパスタ」

パスタといえば、自炊で作りやすい料理の代表格。ボロネーゼ、カルボナーラ、ペペロンチーノ…名だたる味のバリエーションには頭が上がらない。しかし、私の冷蔵庫の中にはサンドイッチで余った食材しかない。今回は焼きそばや焼き飯のように、余り物の食材を使って作るような自炊らしいパスタを。サンドイッチで使ったあの食材まで入れちゃいます!

材料菜の花…4〜5本レタス…1〜2枚タラ切り身…1枚塩・胡椒…各適量8枚切り食パン…1/2枚バター…6gオリーブオイル…適量紫玉ねぎ…1/6個にんにく…1片レモン…1/4(輪切り3枚程度)リングイネ…100〜120g酒…大さじ2ベーコンビッツ…お好みの量

手際よく仕上げるための仕分け術

【POINT】茎は小口切り。花の部分の1〜2cm程度残す。【POINT】1cm幅のざく切り。【POINT】レタスは菜の花の花と。【POINT】タラは菜の花の茎と一緒に。

【1】菜の花は茎の硬い部分と花の柔らかい部分に分ける。レタスは長さのあるざく切りにしたら、菜の花の花の部分と合わせておく。タラは皮と骨を取り除いたら1口サイズにカットし、塩少々で下味をつけ、菜の花の茎の部分とセットに。

焼きそばはもやしでかさ増し。パスタは食パンでかさ増し!?

【POINT】食パンを棒状に切ったら…。【POINT】クルトンのように小さく。【POINT】バターとオリーブオイルと共に入れ…。【POINT】中火で炒める!【POINT】香ばしくなるまで。

【2】食パンを棒状に切り、サイコロ状になるように切る。フライパンに入れ、バターとオリーブオイル大さじ1を加えたら、中火で香ばしくなるまで炒めて。取り出したあとに塩・胡椒少々を振る。

今日は爽やかなレモン風味

【POINT】紫玉ねぎは櫛形。【POINT】にんにくは潰すだけ。【POINT】輪切りレモンでさわやか風味をプラス。【POINT】基本のコールドスタート。【POINT】12分茹でのパスタなので早めに仕掛ける。

【3】紫玉ねぎを櫛形、にんにくは潰しておく。このとき、皮付きのまま潰してから皮をむくと便利。レモンは輪切りに。フライパンににんにくを入れ、オリーブオイル大さじ2を加えたら弱火にかけて(2のフライパンそのまま使用してOK)。パスタを茹で始める。

紫・緑・黄緑!作るのが楽しくなる色鮮やかな料理過程

【POINT】中火にし、タラ&菜の花の茎チームを投入。【POINT】紫玉ねぎを。【POINT】白ワインがなければ酒という手段。【POINT】パスタの茹で汁をプラス。【POINT】仕上げにレタス&菜の花の花チーム。

【4】にんにくの香りがしたら、タラ&菜の花の茎を入れ炒める。タラに火が通り始めたら紫玉ねぎを加え、酒で風味づけ。ひと煮立ちしたらパスタの茹で汁を入れて沸かし、レタス&菜の花の花を入れ、塩・胡椒少々で味を調える。

パスタを入れたら火を止め、一気に仕上げる

【POINT】今日はリングイネ。【POINT】炒めた食パン。【POINT】レモンで香り付け!【POINT】ベーコンビッツも【POINT】レモンに合わせて黄色のうつわにしました。

【5】茹で上がったパスタを入れて火を止めたら、炒めた食パン、レモン、ベーコンビッツを加えて絡める。うつわに盛り付けたら完成!

レタスはサラダ、食パンはトースト…とお決まりパターンの垣根を越えてみれば、新しい出会いがそこにはある。可能性はいつだって無限大!そんな人生のフィロソフィーと重ね合わせながら、窓際から差し込む心地いい風とともに、このパスタをおいしくいただきます。

今回のB面撮影裏側日記

1食のうちに何度もおいしそう!おいしい!と感じていたい。作っているとき、食べているとき、そして出来上がりの香りまでも。目で見て、香りを嗅いで、そして食す。自分で作ることはおいしさの幸せ滞在時間が長い分、よりハッピーになれる。

A面、B面女子とは…?

料理ライフを楽しむキラキラA面女子(SIDE-A)がいる一方、「料理はしたいけど楽ちんなのがいい!」のが本音。そんなB面女子(SIDE-B)の願望を叶える簡単レシピを紹介する本連載。Hanako誌面の連載「SIDE-B COOKING」と連動中!Hanako.tokyoのWEB連載、instagramと合わせてパラレル女子のA&B面をチェックして!