「今の彼氏と本当に結婚していいのかな?」とか、「恋愛経験が少ない私はどんな人と結婚すれば幸せになれるのかな?」とか、パートナーがいてもいなくても結婚に対する悩みは尽きないですよね。結婚後に後悔をしないためには結婚前の見極めが大切。そう考えると、余計に一歩踏み出す勇気がないという人も多いかもしれません。

そんな時は既婚者の経験談を参考にしてみるといいのかも。今回はエン婚活エージェント株式会社が20〜40代の既婚者・パートナーがいる未婚者(男女)を対象に行った調査を元に、結婚前の恋愛経験と結婚観についてまとめてみました。

未婚者の半数以上が今のパートナーとの結婚を望んでいる

まずは現在パートナーがいる未婚者に、相手との結婚についてどう思っているかを尋ねたところ、「結婚したいと思っている」という男性は52.3%、女性は61.1%と半数以上であることが判明。一方「悩んでいる」という人も少なくなく、男性は35.3%、女性は28.8%が結婚をためらっていることがわかりました。さらに1割程度は「結婚はしたくない」と考えているようです。

では「結婚を悩んでいる」や「結婚をしたくない」と考えている人の理由は何なのでしょう。男女共に最も多かったのが「結婚の決め手に欠ける」という意見。次いで「結婚後の生活がイメージできない」という理由でした。その他「生活について意見があわない」や「金銭感覚が合わない」など、価値観の違いをあげる意見も多数。一方、「この人と本当に幸せになれるか」という漠然とした不安を抱えている人も少なくないことがわかりました。交際中に感じたちょっとした違和感がモヤモヤとなり、結婚に踏み切れないという人もいるようです。

「他に気になっている人がいる」という人も1割弱。

約9割が「結婚前に複数の人と交際したい」

結婚を考えた時、自分の恋愛経験の少なさが不安になっている人も多いと聞きます。ではパートナーのいる未婚者が実際に結婚するまでに交際をしたいと思っている人数はどれくらいなのでしょう。その人数を尋ねたところ、男性の85%、女性の約9割は「2人以上」と回答。具体的には、女性の46.2%は「2〜3人」、23.1%が「4〜5人」でした。一方男性は、「2〜3人」「4〜5人」という人がそれぞれ35%程度。「10人以上」という人も23.6%と多いことがわかりました。こうして考えると、様々な恋愛経験から、異性を見る目を養い、理想の相手を見つけたいと思っている人が多いことがわかります。

既婚女性の過去の交際人数、「2〜3人」が30%、「4〜5人」が28%

では実際に結婚をした人はどれくらいの恋愛経験を重ねて結婚に至ったのでしょう。既婚男女に結婚をするまでに交際した人数について尋ねたところ、男女ともに約85%は「2人以上」であることが判明。具体的には、男性は「2人〜3人」が最も多く38.5%、次いで「4人〜5人」が24.9%でした。「10人以上」という人も13.2%いました。女性についても「2人〜3人」が最も多く30.5%、「4〜5人」が28.2%という結果に。「10人以上」は男性より少なく7.4%でした。やはり多くの人が過去に複数人との交際経験があり、その後今のパートナーとの結婚に至ったことがわかりました。

現在の結婚相手以外交際経験がない人も1割以上いる

複数の人との恋愛経験で役立ったこと「自分に合った人を見つけられた」

多くの人が複数の人との交際経験後に結婚に至っていましたが、実際に過去の経験はどう活かされているのでしょう。過去の交際経験についてよかったと思う点を尋ねてみると、男女共に4〜5割の人が「自分に合った人を見つけることができた」と回答。また3〜4割の人が「人との付き合い方を学ぶことができた」「自分の大切にしたい価値観が明確になった」といい経験であったことを実感。過去の交際経験から、自分が素を出していられる関係性を見つけることができたり、異性との付き合い方や距離の取り方を学ぶことができた人が多いことがわかりました。

■過去の恋愛経験が結婚に役に立ったこと■
・今のパートナーと出会って、相手に合わせすぎて我慢していたことが分かった(30代女性/会社員)
・自分の想像もつかない価値観の人と話して人生経験が増えた(30代女性/会社員)
・以前お付き合いしていた子に利用され浮気をされた時に自分の過去の行いを痛感し、以降は優しさが何かを理解して異性と接する事が出来るようになった(30代男性/会社員)
・相手との距離の取り方、接し方を学ぶことができた(40代男性/会社員)
・ダメ男の見分けがついた(40代女性/会社員)

2人に1人が「今の結婚相手以外に過去に結婚を考えた人がいた」

現在はいい夫婦関係が築けている既婚男女ですが、実は現在の結婚相手以外に過去に結婚を考えた人がいるかについて尋ねたところ、なんと2人に1人は「いた」と答えていることが判明。その人との結婚に至らなかった理由についても聞いてみると、最も多かったのは「振られてしまった」で、次いで「結婚の決め手に欠けていた」「結婚後の生活がイメージできなかった」と続きました。

また金銭感覚、生活感、仕事観などが合わなかったという人もそれぞれ1割程度いたことから、何らかの違和感を理由に結婚に至らなかった経験があることがわかりました。ちなみに彼らは、結婚に至らなかった経験があるからこそ、現在のパートナーと出会うことができたのかもしれません。やはり相手に少しでも違和感や不安を感じているのであれば、それを解決するまでは結婚しないという選択をすることがポイントかもしれません。

パートナーとの結婚の決め手は「パートナーとの価値観や人間性」

最後に既婚男女に現在のパートナーと結婚に至った理由を尋ねたところ、「価値観や生活レベルが合った」「一緒にいてお互いを高められた」「一緒にて楽しく安心できる」など、相手との価値観が合い、お互いの人間性に惹かれた人が多いことがわかります。

■現在のパートナーと結婚した決め手は?■
・一緒にいて相乗効果ある。安心して生活できる(30代男性/北海道)
・価値観や生活のレベルが一緒で自分を飾る必要がなかったのが良かった(40代男性/埼玉県)
・自分の考え方を変えてくれた人。いろいろなものを受け入れることができるようになった(40代男性/滋賀県)
・とても優しい性格で、初めて会った時から非常に好意を持てた。趣味が共通しており話していて飽きない(30代女性/神奈川県)
・頭が良くて会話が楽しい、感覚が似てる、何かあっても大抵のことは乗り越えられそう(30代女性/東京都)
・もう一人の自分みたいな感覚で 付き合いはじめから老夫婦のような安心感があった(40代女性/愛知県)
・私のことだけでなく両親や祖母にも優しくしてくれたから(40代女性/大阪府)

恋愛経験が多いからといっていい相手と出会えるわけではありません。もちろん、交際人数が1人で最愛の相手を見つけた人もいるでしょう。だから自分が結婚したいと思える人に出会えば過去の経験数など関係ないのです。とはいえ過去の恋愛経験が自分を成長させてくれていることも確かです。人によってパートナーに求める条件・基準は異なりますが、自分にあった相手を見つけるために、多くの人と出会い、交際していくことは大切といえるでしょう。

もしあなたが今のパートナーとの結婚に少しでもためらいがあるなら、急いでその結婚を進める必要はありません。モヤモヤしたまま結婚に至ると、失敗することが多いものです。年齢や環境、勢いなどのプレッシャーも多いと思いますが、慌てることなく、自分が納得のいくときに結婚をするべきでしょう。

調査概要:「結婚前の恋愛経験」に関する調査
【調査期間】2021年7月2日(金)〜2021年7月5日(月)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】未婚者525名、既婚者516名
【調査対象】20代〜40代の未婚者・既婚者(男女)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

結婚は勢いが大切ともいうが…やはり慎重な見極めが必要かも